デジカメ画像やビデオ編集に強いノートパソコンはどれだ?

デジタル一眼カメラや4K対応ビデオカメラなど、プロ用の機材に迫るほど高画質なカメラが普及して、個人でも写真やビデオをパソコンで編集する人が増えてきました。

ところが、データが重すぎてパソコンでの再生や編集がスムーズにできないという声も聞かれます。

画像や映像は高画質なほどデータ量が大きくなります。そのためパソコンによっては処理性能が足りずにスムーズな再生や編集ができないことがあります。

本来は画像やビデオの編集をするならデスクトップパソコンのほうが適していますが、多くの人がノートパソコンを選ぶ時代ですし、編集作業のためだけにパソコンを使うわけでもありません。むしろ普段はリビングや寝室でWebサイトを見るなど、軽い用途に使うことも多いですよね。

そこで、あえてノートパソコンでデジカメ画像やホームビデオの編集を始めたい人のために、ここでは

  • 編集作業に必要なスペック(性能)は、どれくらいあればいいのか?
  • そのスペックを満たすノートパソコンには、どんな機種があるのか?

を紹介します。

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デジカメ画像やビデオ編集が快適なノートパソコンの条件

ディスプレイサイズと解像度

ノートパソコンで編集作業をするとき、問題になるのが画面の大きさです。

現在のノートパソコンは15.6インチ画面が主流。それより大きくても、せいぜい17インチしかないので、画像の細かい部分が見づらかったり、ソフトウェアの操作がしづらいなど、使いにくさが生じます。

こうした問題を解消するには外付けのディスプレイを併用する方法があります。外付けのディスプレイなら好きな画面サイズやスペックを選べるので画面が小さいノートパソコンの弱点を解決できますし、編集作業や動画の視聴など必要な時だけ大画面にすることができます。

画面サイズの他に、解像度にも注意が必要です。映像や画像の細かい部分まで映し出せるかは解像度(ピクセルの総数)で決まります。

最近のデジカメやビデオカメラなどは解像度が高くなっているので最低でも「フルHD」や「フルハイビジョン」と言われる1920×1080の解像度があるものを選ぶといいでしょう。また、「4K」と呼ばれる横4,000×縦2,000前後の解像度を持つディスプレイも手ごろな価格になってきました。

それから意外と見落としがちなポイントですが、3年保証がついているディスプレイをお勧めします。1年保証しかないディスプレイは、なぜかちょうど1年過ぎた頃に壊れるというのが「あるある」です。

その色、誰が見ても同じ色ですか?

ディスプレイについて、もうひとつ大事な注意点があります。

家電量販店のテレビ売り場に行くと各社のテレビがずらっと並んでいますよね。でも同じ番組を映しているのに、ずいぶん色合いが違うなあ、と感じたことはないでしょうか?

パソコンのディスプレイもメーカーによって色合いはかなり違います。同じメーカーでもパネルの種類や表面の加工によっても色合いが異なります。

さらに自分のディスプレイは自分が見やすいように調節しているので、そのまま編集作業をしてしまうと印刷したときや他のディスプレイで見たときに、まったく違う色合いになってしまいます。

こうした色の違いを少なくするためにキャリブレーションツールというものがあります。

キャリブレーションツールはレンズを内蔵した測定器と付属のソフトウェアで構成されており、簡単にディスプレイを正しい色合いに設定することができます。ディスプレイの発色は経年変化によっても変わってくるので、半年ごとか一年に一度はキャリブレーションツールで調節するほうがいいでしょう。

【国内正規代理店品】X-rite エックスライト モニタキャリブレーションツール ColorMunki Smile カラーモンキー・スマイル KHG0100-SM 【国内正規代理店品】X-rite エックスライト モニタキャリブレーションツール ColorMunki Smile カラーモンキー・スマイル KHG0100-SM
他社のキャリブレーションツールが2万円以上と手が出しにくい価格の中、1万円少々に抑えたバリュープライスが魅力。面倒な知識や手間いらずで、簡単に色合いを調節することができます。

プロセッサーは「コア」が多いほどスムーズな編集が可能

パソコンのスペックはプロセッサー、メモリ、グラフィックスの3つが重要で、これらが高性能なほど編集作業が快適に行えます。

では数あるプロセッサーの中で、どれを選べばいいのか? インテル社のプロセッサーは性能が高い順に以下のようなラインナップ構成になっています。

  • Core i7プロセッサー
  • Core i5プロセッサー
  • Core i3プロセッサー
  • Pentiumプロセッサー
  • Celeronプロセッサー
  • Atomプロセッサー

このうち、デジカメ画像やビデオ編集には上位グレードのCore i7かCore i5プロセッサーを搭載するパソコンが適しています。どちらもプロセッサーが処理を行う部分(コア)が4つあるので、大きなデータを分散して処理することができます。

画像やビデオは無数の色や音声を含んでいるため、かなり大きなデータ量になります。こうした大きなデータは細かく分けるほうが効率よく処理できます。編集ソフトの多くもマルチコアによる並列処理に対応しているので、コア数が多いほど作業はスムーズになります。

とくに最上位のCore i7プロセッサーは1つのコアで2系統の命令を処理できるため、4コアでも擬似的に8コア・プロセッサーのように動くことができ(実際には3割増し程度ですが)、よりスムーズな処理ができるようになっています。

ただし、一般的なノートパソコンに使われているCore i7プロセッサーは名前こそ「Core i7」ですが、省エネを優先して処理性能を抑えた2コア版が多いので注意が必要です。

4コアか2コアかの見分け方は簡単で、プロセッサーの型番に「Q」が付いていれば4コア・プロセッサー、「Y」や「U」が付くものは「省エネタイプ」の2コア・プロセッサーです。

プロセッサー型番の一例
Intel Core i7-4700HQ ← 4コア・プロセッサー
Intel Core i7-4600U ← 2コア・プロセッサー

店頭のPOP広告などには「インテル Core i7 プロセッサー搭載」としか書かれていないこともあるので、4コアかどうか不明な場合は店員さんに「このプロセッサーは4コアですか?」と確認するといいでしょう。

メモリ容量は最低でも8GB、できれば16GB以上

プロセッサーの性能と並んで重要なのがメモリの搭載量です。

メモリはプロセッサーにデータを渡したり、処理が終わったデータを受け取る働きをします。メモリが少ないとプロセッサーとのあいだで待ち時間が発生してしまい、処理が遅くなってしまいます。

では、どれくらいのメモリがあればいいかというと、高画質な画像処理なら8GB、ビデオ編集なら16GB以上は欲しいところです。

ただ、店頭販売されているノートパソコンは4GBメモリがほとんどです。販売店にメモリの増設を頼むと高い手数料を取られる上に、標準で付いているメモリがムダになることもあるので、最初からメモリの搭載量などをカスタマイズできるメーカーの直販モデルを購入するほうが、結果的に安く高性能なパソコンが手に入ります。

マウスコンピューター/G-Tune

ビデオ編集にはNVIDIA、またはAMDのグラフィックス搭載

ここ数年のパソコンで一番進化した部分がグラフィックス(表示)性能です。一昔前ならビデオカードを装着しないと再生できなかったような高画質な動画も、今どきのパソコンは内臓のグラフィックス機能だけでスムーズに再生できるようになりました。

ただし画像やビデオ編集作業の場合は、再生するだけよりも高い表示性能が要求されます。特に映像のプレビューやフィルター処理などではグラフィックス性能が低いと処理に時間がかかり、非常にストレスを感じることになります。

高画質なビデオ編集をするなら、NVIDIAのGeForce(ジーフォース)シリーズやAMDのRadeon(レイディオン)シリーズを搭載しているノートパソコンの選択が必須です。

ストレージは高速なSSD搭載がベスト!

ノートパソコンでも1TB(テラバイト≒1000GB)の大容量なHDD(ハードディスクドライブ)を搭載するものが多くなりましたが、画像や映像を保存するにはこれでも足りなくなります。また、不具合や故障の時などデータを失ってしまうリスクもあります。

パソコンはいくらでも買い替えができますが、大切なデータは二度と取り戻すことができませんので、データは外付けのHDDに保存しておくほうがベターです。

データを外付けのHDDに保存してしまえば、ノートパソコンに内蔵されているストレージ容量はそれほど大きくなくても済みます。そこでお勧めなのはHDDの代わりにSSDを搭載するノートパソコンです。

HDDはデータを記録している円盤からアナログレコードのように読み出しますが、SSDはメモリなので物理的な動作がなくHDDよりも高速な読み書きができます。

SSD搭載のノートパソコンならデータの読み書きだけでなくOSやアプリケーションの起動も高速になるので、パソコンの性能が数段上がったようなキビキビした操作感が得られます。

編集ソフトは、長いものに巻かれろ?

パソコンのスペックとは関係ありませんが、これも大切なポイントなので補足として加えておきます。

画像やビデオを編集するには、なにかしら編集用のアプリケーションソフトが必要になりますね。カメラを買うと編集ソフトが付属してくることもありますが、そのソフトがあまり一般的ではないものだと、あとあと余計な苦労をする羽目になります。

編集ソフトは使いこなせるまでに、それなりに時間が必要になります。ユーザーが多いメジャーなソフトウェアなら、わからないことがあってもすぐに情報を得られますが、マイナーなものだとなかなか情報が得られません。せっかくカメラに付属してきた編集ソフトがもったいない気もしますが、最初からユーザーが多い編集ソフトで始めるほうが、結局は近道で安上がりになります。

画像やビデオの編集ソフトと言えば、昔からアドビの製品が代名詞的な存在です。アドビはシェアが高いだけに殿様商売なところが気に入りませんが、ここは余計な意地を張るよりも、さっさと軍門に下って「負けるが勝ち」です。

Adobe Photoshop Lightroom 6(写真現像ソフト)|ダウンロード版|Windows版 現像ソフトの定番『Adobe Photoshop Lightroom 6.0』。
デジタル一眼のRAWデータはもちろん、JPEG画像も編集できるので、スマートフォンで撮った画像を加工・編集することもできます。大量の画像の整理もできるなど、アドビ製品にしては買い得感は高いかもしれません。
Adobe Photoshop Lightroom 6(写真現像ソフト)|ダウンロード版|Windows版
Adobe Premiere Elements 2018 ビデオ編集なら、これ一本でプロ並みの作品ができる(はず)なのが『Adobe Premiere Elements』。サウンドや効果音を入れたり、映像の中に別の映像を組み込むピクチャ イン ピクチャなど凝った演出も可能。ユーザーのレベルに合わせて3段階のモードが用意されているので、最初からそこそこの作品を簡単に作ることができます。
Adobe Premiere Elements 2018

サクッと編集できるクリエイター向けノートパソコンはこれ!

では具体的に、どんなノートパソコンなら編集作業に適しているのか?

ここからは、各社のノートパソコンからいくつかのモデルを紹介します。
※記載の内容は、ページ作成時点のものです。特に価格はキャンペーンによって変動することも多いので、最近の情報はリンクから各メーカーのWebサイトでご確認ください。

富士通 LIFEBOOK WS1/B3

富士通 LIFEBOOK WS1/B3

富士通 LIFEBOOK WS1/B3

出先で編集作業を行う機会が多い場合は、13型のノートパソコンがちょうどいいサイズですね。

一般的にモバイルパソコンはバッテリーの持ち時間を重視するために処理性能は控え気味なものが多いのですが、このLIFEBOOK WS1/B3は4コアプロセッサーや大容量メモリなど、下手なデスクトップパソコンよりもハイスペックを搭載しているので、高画質な画像や映像の編集もストレスなく行うことができます。

富士通のWebサイトではディスプレイの解像度やタッチパネルの有無、プロセッサーの種類、メモリやSSDの容量など、ほとんどの主要部分にオプションが用意されているので、超ハイスペックから自分の用途にピッタリの構成まで自由自在にカスタマイズすることができます。

さらに面白いのは、天板部分に画像や文字をプリントできるサービス。一部優良なデザインもありますが、多くはキャンペーン価格0円でオーダーすることができます。

iiyama SENSEシリーズ

ディスプレイメーカーとして知られる「iiyama」ですが、実はパソコンメーカーでもあることは意外に知られていないかもしれません。

この「SENSE∞」はイラスト製作や画像・動画編集などクリエイター向けのシリーズ。グラフィックスがCPU内臓タイプになっているので突き抜けた高性能ではありませんが、幅広いユーザーに受け入れられやすい「ちょうどいい高性能」ぶりとなっています。

と言っても基本スペックはけっこう高く、さらに別売りのドッキングステーションと組み合わせればデスクトップPC以上の拡張性を得ることもできます。超高精細な画像やビデオ編集には物足りないかもしれませんが、YouTubeやニコ動に投稿するくらいの編集作業なら大きな不満は感じないでしょう。

マウスコンピューター DAIVノートPCシリーズ

マウスコンピューターのDAIVシリーズは、ズバリ!画像やビデオ編集を存分に楽しみたいユーザーにターゲットを絞ったブランドです。

ディスプレイは14、15.6、17.3インチの3種類が用意されているので、モバイル重視、据え置き重視など用途に合わせたサイズが選べます。

このページで解説してきた快適な編集作業に必要なスペックは漏れなく備わっているので、あとは用途と予算に合わせて選ぶだけ。

一番の売れ筋モデルはインテル Corei7-7700HQ プロセッサー、GeForce GTX 1050グラフィックス、16GBメモリ搭載のモデル(139,800円)。

DAIVシリーズはメモリやストレージ容量などを変更したりオプションを追加することができるので、ピンポイントで自分好みの一台に仕立てることができます。

一番最後に紹介していますが、実はこれがビデオ編集に最もおすすめのノートパソコンです!

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