これまでの薄型ノートパソコンは、処理性能よりもバッテリー駆動時間を重視というイメージがありました。ところがマウスコンピューターの「m-Book N500」シリーズは、そんなイメージを一新するほどパワフルな処理性能が与えられつつ、長いバッテリー駆動時間をも両立させています。
デスクトップ並みの高性能を持ち運べる。それが「m-Book N500」シリーズの特徴です。
従来製品より50%も処理性能がアップしたプロセッサー
m-Book N500シリーズは、ついに4コアになった最新の第8世代インテルCore i7-8550Uプロセッサーを搭載。
第7世代Core i7-7500Uプロセッサーに比べてコア数、スレッド数、キャッシュ容量がそれぞれ2倍ずつ増えており、これらが大幅に性能アップした要因となっています。
第8世代Core i7-8550U | 第7世代Core i7-7500U | |
コア・スレッド数 | 4コア・8スレッド | 2コア・4スレッド |
動作周波数 | 1.80 – 4.00GHz | 2.70 – 3.50GHz |
キャッシュ | 8MB | 4MB |
TDP | 15W | 15W |
内蔵グラフィックス機能 | インテル® UHD グラフィックス 620 (300 – 1150MHz) | インテル® HD グラフィックス 620 (300 – 1050MHz) |
コアというのはプロセッサーが処理を行う中心部分のことで、コアが多いほど一度にたくさんの仕事をこなすことができます。そしてスレッドは一度にこなせる仕事の数です。
イメージ的には工場の流れ作業がわかりやすいかもしれません。
1つのベルトコンベアで2種類の部品を組み立てているとします。ベルトコンベアにあたるのがコアで、2種類の部品にあたるのがスレッドです。
今までは2つのベルトコンベアで4種類の部品を組み立てていたのが、ベルトコンベアが4つに増えたので、8種類の部品を組み立てられるようになりました。
こうした1つのコアに2種類の仕事をさせる仕組みを『インテル・ハイパースレッディング機能』といいます。
基本的にはたくさんのコアやスレッドで一気に仕事をこなすほうが早いのですが、仕事の種類によっては熟練した職人さんが一人で行うほうが早い仕事もあります。そんなときに活躍するのがコアの動作周波数を変化させる『インテル・ターボブースト機能』です。
Core i7-7500Uプロセッサーの動作周波数は2.70 – 3.50GHzなのに対して、新しいCore i7-8550Uプロセッサーは1.80 – 4.00GHzと幅が広がり、今までよりも少ないバッテリー消費でも、必要なときにはパワフルな処理性能を発揮してくれます。あの人、ふだんはおとなしいけれど、本気になったらスゴイのよ! みたいな感じですね。
キャッシュというのはプロセッサーの中にあるメモリ量のことで、これが多いほどプロセッサーの手の近くに仕事を用意しておけるので、最短のタイムロスで仕事を片付けることができます。
以上、新型プロセッサーの主な特徴3点について説明しましたが、コア・スレッド・キャッシュが2倍に増えても、そのまま2倍の性能になったわけではありません。実際には旧型のCore i7-7500Uプロセッサーに比べて最大50%くらいの性能アップですが、それでもここ数年では見られなかった大幅アップとなっています。
では、プロセッサーのコアやスレッド数が増えると何がいいのか?
パソコンで行う処理にもいろいろありますが、とくにコア数とスレッド数が大きく影響するのは、画像や動画を扱う処理ですね。
画像や動画のように色や音などの曖昧な情報を多く含んでいるデータは、処理をいくつもの細切れにして一気に処理するほうが早く終わります。
またWindows自体やWebブラウザもマルチコア・マルチスレッドに対応していますし、意外なところだとMicrosoft Office製品もマルチコア・マルチスレッド対応済み。現在はコア・スレッド数が多いほど、多くの場面でスムーズに使えると思っていいでしょう。
ビデオ編集もこなせるグラフィックス機能
m-Book N500シリーズのセールスポイントの2つめは、高性能なグラフィックス(表示)機能です。
これまで薄型のノートパソコンは筐体内部のスペースやバッテリー消費の制約のため、表示性能はそこそこでも消費電力が少ないプロセッサー内蔵のグラフィックス機能しか使えないものが多かったのですが、m-Book N500シリーズは全グレードにNVIDIA社の『GeForce MX150』という高い表示性能を持つグラフィックス機能が搭載されています。
『GeForce MX150』は画像やビデオ編集など、プロセッサー内蔵のグラフィックス機能では厳しい使い方をするときに威力を発揮します。
ユーザーレビューには、3D映像の作成もスムーズに行えるという声もあるので、今までの薄型ノートパソコンでは躊躇していたような作業もスムーズにこなせます。
ただし! ゲーム用のパソコンとしては少しパワー不足です。
『GeForce MX150』は『ドラゴンクエストX』や『マインクラフト』をプレイするくらいは十分ですが、ゲームをすることが多いのであれば、同じマウスコンピューターでもゲーム用のG-Tuneシリーズ を選ぶほうがいいでしょう。
使用状況によって自動的に切り替わるハイブリッドなグラフィックス機能
高い表示性能があるということは、それだけバッテリーの消費量も大きいことになりますが、『GeForce MX150』は使用状況に応じてプロセッサー内蔵のグラフィックス機能と自動的に切り替わります。
ニュースサイトやブログを見るときのように高い表示性能が必要ないときはプロセッサー内蔵のグラフィックス機能に切り替わるので、ユーザーがいちいち手を煩わせることなく、高い表示性能と長いバッテリー駆動時間を両立させることができます。
最大約10時間の長~いバッテリー駆動時間
さらに長いバッテリー駆動時間を実現するために、m-Book N500シリーズには「電源管理ユーティリティー」というアプリケーションが用意されています。
マウスコンピューターでは「超省電力」モードでは約10時間のバッテリー動作が可能といっていますが、実際には8時間程度でしょうね。それでも1日バッテリーだけで動かすことができればモバイルしても安心ですね。
薄型ボディでも光学ドライブを標準搭載
近頃めっきり影が薄くなったのが光学ドライブの存在じゃないでしょうか? デスクトップパソコンですら光学ドライブはオプションになっている製品があるくらいですし、確かに使用頻度は少なくなっていますね。
しかし、編集したビデオを書き込んだり、レンタルビデオを見るときはやっぱり必要なのが光学ドライブです。
m-Book N500シリーズは薄型ノートパソコンにしては珍しくDVDドライブを標準装備しています。
さらにオプションとなりますがブルーレイドライブも選択できるので、編集したビデオをそのままブルーレイディスクに書き込むことができます。
OSもアプリもキビキビ動くM.2 SSD
パソコンを使うときに何が嫌かというと、起動にかかる時間が長いことですよね? 電源ボタンを押してからシステムが落ち着いて、ようやくまともに使えるまでに数分待たされるのは当たり前、と思っていませんか?
古いです!
今やスイッチオンから、たった10秒ですぐに使えます。
この超高速な起動時間を実現しているのがM.2 SSDという記憶装置です。エム・ドット・ツー エスエスディーって読みます。
これまでパソコンの記憶装置には長いことハードディスクドライブ(HDD)が使われてきましたが、最近はかなりSSD(Solid State Drive)に代わってきました。
SSDはメモリーカードみたいなもので、HDDより高速な読み書きスピードが特徴です。しかも機械的な動作部品がないので衝撃にも強く、持ち運ぶことのあるノートパソコンには最適な記憶装置です。
そのSSDの中でもさらに読み書きスピードが速くなったのがM.2 SSD。
m-Book N500シリーズでは最も低いグレードのみHDDが搭載されていますが、それ以外はM.2 SSDが標準搭載。さらにM.2 SSD + HDDといったハイブリッド構成にできたり、M.2 SSDのポテンシャルを引き出すNVMeという接続方式を選ぶこともできます。
データをパソコンの中に保存したい人はM.2 SSD + HDDのハイブリッド構成を、データは外付けHDDに保存する人はM.2 SSDのNVMe接続を選ぶといいでしょう。
モバイラーにも使ってほしいm-Book N500シリーズ
ここまでm-Book N500シリーズの主な特徴を紹介してきましたが、もはや下手なデスクトップパソコンに引けをとらない性能が与えられています。そして、これだけの性能を持ちながら2.2kgの軽量なボディは持ち運ぶことも可能です。
ここ数年はインテル・プロセッサーの処理性能が微々たる進化にとどまっていたので、数年前のパソコンから買い替えるほどの積極的な理由に乏しかったのですが、今回のモデルチェンジでは大幅なスペックアップがなされています。それでいて価格はリーズナブル。
10万円台の前半で高いスペックを備えたノートパソコンが欲しいというのであれば、マウスコンピューター m-Book N500シリーズは有力候補の一台に入れる価値があります。
※このページに記載の仕様や価格等は記事作成時点のものです。キャンペーンによって変わることもあるので、最新情報は下記リンクよりマウスコンピューターのWebサイトにてご確認ください。