パソコンのWi-Fi(無線LAN)が遅い・途切れるときに試してほしい対処法

パソコンで動画を見ているときに映像や音声が途切れるとストレス溜まりますよね。近頃はネット動画も高画質になったので、データ量が大きくてスムーズに再生できないことが増えています。

動画の途中で読み込み中になったりコマ落ちするのは、無線LAN(Wi-Fi)で起こりやすい症状です。こういうときはルーターやパソコンの設定を変更すると改善されることがあります。

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無線LAN(Wi-Fi)ルーターの設定を変更する

まずは有線状態で十分な通信スピードがあるかをチェック

最初はルーター側の設定を見直すことから始めますが、その前に現時点でどれくらいの回線スピードが出ているのか計測しておきましょう。

インターネットスピードの計測サイトはいろいろありますが、https://fast.com/ja/は何もしなくても即座にインターネット回線のスピードを計測してくれます。

現時点で2Mbpsとか3Mbpsしか出ていないようだと動画の視聴、特に高画質な動画の再生は厳しいですね。ADSL回線で基地局との距離が離れている場合は十分なスピードは期待できません。

インターネット契約が光のような高速回線なら、一度ルーターの電源を切って30分ほど放置してください。ルーターがリセットされて通信スピードが改善されることがあります。ルーターの電源を切って放置(リフレッシュ)するのは、ネットにつながらないとか接続が不安定なとき最初に試してみる方法です。頭の片隅にでも入れておいてくださいね。

無線LANルーターの設置場所を変更する

最も基本的かつ効果的なのが、無線LANルーターの置き場所を変えることです。

Wi-Fiの電波は放射状に広がり障害物に弱い性質なので、ルーターを障害物のない高い場所に置くほうが電波のロスが少なくなります。またルーターとパソコンの距離は、できるだけ近づけてください。

ルーターとパソコンが別々の部屋にあったり一階と二階に離れている場合は、途中に無線LANの中継器を設置すると電波がリレーされて届きやすくなります。価格も手ごろですので設置してみる価値はあります。

ルーターのファームウェアを更新する

ここからはルーターの管理画面に入って設定をチェックしていきます。

ほとんどの場合、WebブラウザのURL欄に192.168.0.1と入れて、ユーザー名とパスワードを入力すれば管理画面に入れると思います。管理画面に入ったら、最初にファームウェアの更新をチェックしましょう。

ルーターには機器をコントロールするファームウェアというプログラムがあります。不具合が修正されたり新機能が使えるようになった新しいファームウェアが公開されていることがあるので、お使いのルーターのWebサイトで確認してください。

特にパソコンのOSがWindows10で、それ以前に購入したルーターでは、ファームウェアの更新で通信スピードや安定性が改善することがあります。

BUFFALO
IODATA
ELECOM(エレコム)
NEC Aterm Station

ルーターのメーカーサイトに最新のファームウェアがあればダウンロードして、ルーターの設定画面から適用してください。

※以下アイ・オー・データ機器の『WN-G300R』を例に説明しますが、このルーターはIEEE 802.11b/g/nにしか対応していませんので、最新のIEEE 802.11acについては補足的に説明させていただきます。

ルーターのオートチャンネルを無効にする

ルーターの設定画面で「オートチャンネル」が有効になっている場合は、これを無効にしてチャンネルを指定します。

IEEE 802.11b/g/nは電波が干渉しやすい2.4GHz帯を使うので、近くで同じようなチャンネルが使われていると電波が干渉して不安定になります。そこで空いていそうなチャンネルに指定することで通信が安定することがあります。

下の画像ではオートチャンネルを無効にしてチャンネル11を指定しました。チャンネル数はこれが正解というわけではないので他の番号も試してください。

20/40MHzを有効にする

IEEE 802.11nでは電波を20MHz+20MHzの2レーンを使って飛ばすようにできます。他の電波と干渉する場合は20MHz幅に引き下げられるので常に効果ありとはなりませんが、幅が広がった分だけ通信スピードがアップする機会が増えます。

パソコンの無線LANアダプタの設定を見直す

ここからはパソコン側のWi-Fi設定を見直していきます。

無線LANのドライバを更新する

先ほどルーターのファームウェアを更新しましたが、パソコン側にも無線LAN通信を行うためのドライバというプログラムがあります。このドライバを最新のものに更新することで通信状態が改善する場合があります。

Windows10の場合は、

  1. デスクトップ画面左下の「Windowsメニュー」上で右クリック
  2. 「デバイスマネージャー」から「ネットワークアダプター」を選択
  3. 無線LANアダプタ上で右クリックして「ドライバーソフトウェアの更新」をクリック


「ドライバソフトの最新版を自動検索します」をクリックするとスキャンが開始され、新しいドライバがあった場合はインストールが行われます。

ネットワークアダプタの設定を変更する

次にパソコン側のWi-Fi設定を変更します。ドライバの更新と同じように

  1. 「Windowsメニュー」上で右クリック
  2. 「デバイスマネージャー」から「ネットワークアダプター」を選択

このパソコンは「Broadcom 802.11n Network Adapter」というのがWi-Fiアダプターなので、右クリックから「プロパティ」→「詳細設定」と進みます。

20/40 Coexistence (20/40共存)


「20/40 coexistence」は20MHz幅と40MHz幅の共存を有効にするかどうかの設定です。

先ほどルーター側で共存するように設定したので、こちらも「Auto」または「Enabled」で有効にします。

40MHz Intolerant (40MHz 対応不可)


「40MHz Intolerant」は2.4GHz帯を強制的に20MHz幅に下げる設定なので、「Disabled」で無効にします。

ただ、ネット上にある情報を漁ってみると「40MHz Intolerant」は「Enabled」にする、という情報も多くあります。実際のところ、こちらの環境では「Enabled」でも「Disabled」でも変化は実感できなかったので、両方試してみてください。

Antenna Diversity (アンテナ ダイバーシティ)


アンテナ ダイバーシティは、同じ電波が複数に分かれて送られてくるときに電波状況のいいほうを優先して受信したり、複数の電波を合成してノイズを減らします。

「Auto」や「Main」になっているとWi-Fiスピードが大きく落ちることがあるので「Aux」を指定します。

Bandwidth Capability


Bandwidth Capabilityも電波の帯域幅に関する設定項目です。

「11bg:20/40MHz」と「11bg:20MHz」の2種類ありますが、この場合も「11bg:20/40MHz」にします。ルーターによっては「11a:20/40;11bg:20MHz」を「11a/b/g:20/40MHz」に変更するなどしてください。

WMM


WMMとはWiFi Multimediaの略で、その名のとおりWi-Fi接続しているときに動画や音声を優先的に受信する設定です。

但しパソコンによっては有効にすると逆にWi-Fi接続できなくなる場合があるようです。

レノボのノートパソコンではWMMを無効にするとWi-Fiがつながるようになった、という情報がインターネット上に多く見られます。もし同じようにWMMを有効にしたらWi-Fiが接続できなかったり不安的になった場合は拒否にしてください。

ここまで一通り設定を見直したらパソコンを再起動して、もう一度インターネットのスピードを計測してみてください。

これでもWi-Fiスピードが上がらなければ

さて、どうでしょうか?
Wi-Fiは前よりも速くなったでしょうか?
もし全然ダメ!という場合は、あとひとつ打つ手があります。それは、

もう少し高い無線LANルーターに買い換える

家庭向けの無線LANルーターは2,000円くらいから20,000円くらいまであり、その価格差は10倍にもなります。

では、2,000円のルーターと20,000円のルーターの違いはなんでしょうか?

ひとつは対応する帯域の違いです。2,000円~3,000円くらいのルーターはIEEE 802.11 b/g/nまでしか対応していません。2.4GHz帯を使うIEEE 802.11 b/g/nは隣り近所のWi-Fiや電子レンジなどの家電製品との干渉を受けやすく、そのぶんスピードが遅くなります。

5GHz帯を使うIEEE 802.11 acに対応したルーターは電波の干渉をほとんど気にする必要がなく、IEEE 802.11 b/g/nよりも安定して高速につながりやすくなっています。またルーターに内蔵されているプロセッサやアンテナなど、ハードウェアの性能も価格の高いルーターのほうが優れています。

よくルーターの説明で「ワンルーム向け」のような表示がありますが、これは「1部屋で数メートルくらいの距離なら使える程度の性能です」という意味で、モノは言いような表現なわけです。

パソコンも価格が高いほうが高性能なのと同じで、無線LANルーターもある程度の価格帯(と言っても1万円~2万円)の製品のほうが安定して高速なWi-Fi通信が期待できます。さらにIEEE 802.11 acでは、

  • 帯域幅が80MHz(または160MHz)まで使える
  • 複数の端末が同時にアクセスしてもスピードが落ちにくい「MU-MIMO」
  • 子機の位置を把握して電波を集中的に飛ばす「ビームフォーミング」※子機の対応が必要

など、Wi-Fiを快適に使うための技術が充実しています。もし今使っている無線LANルーターがIEEE 802.11 b/g/nまでしか対応していないなら、IEEE 802.11 ac対応ルーターに買い換えることで安定してスピードアップできる可能性は高くなります。

但しIEEE 802.11 acはノートパソコンも対応していることが必要です。低価格なノートパソコンは11acに対応していないものも多いのですが、その場合はUSBポートに接続できる11ac対応の子機が便利です。

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