「初心者必見! 後悔しないパソコンの選び方・買い方」の3時間目は、デスクトップパソコンの特徴について、ケースの形状別に見ていきましょう。中には「へえ~、今はこんなのもあるんだ!」と思える新しいタイプのパソコンも紹介します。すっかり影が薄くなったデスクトップパソコンですが、あらためてその魅力を再評価してください。
今日はデスクトップパソコンの説明ということで、弟を連れてきました。
唯ちゃんから隼人くんはデスクトップパソコンが欲しいって聞いたんだけど、どうしてなの?
じゃあ、まずはデスクトップパソコン全般に共通するメリットとデメリットから話そうか。
デスクトップパソコンのメリットとデメリット
もう一つのメリットは、メンテナンス性がいいこと。
どこかが壊れてもその部品だけ交換すれば簡単に治ることが多いし、部品の交換で性能を上げることだってできる。その結果、一台のパソコンを長く使うことができるんだ。
とくに昔のデスクトップは本体の大きさに加えてブラウン管ディスプレイも重かったから、一度設置したら、よほどのことがなければ場所を変えることはなかった。
でも、今は本体も小さくなったしディスプレイも薄くて軽い液晶だから、昔ほど移動の自由度は低くない。それに、最近はビックリするほどコンパクトなパソコンもあるから、昔ほどデスクトップのデメリットは大きくないと思うよ。
ケースの形ごとに見るデスクトップパソコンの特徴
デスクトップパソコンは大きく分けると、タワー型、スリム型、一体型、コンパクト型の4タイプに分けることができるよ。
ミニタワー型は、その大きさがメリットにもデメリットにも
ミニタワー型は、さっき紹介したデスクトップのメリット・デメリットが、そのまま当てはまる。製品によって多少異なるけど、横幅は20cmくらい、縦と奥行きはそれぞれ40cmくらいあるから、置き場所にはそこそこのスペースが必要になるね。それがミニタワー型の大きなデメリットと言える。
ただし、そのデメリットはメリットでもある。ケース内部の空間に余裕があるから、部品の交換・増設や内部の清掃もしやすい。一見するとムダなスペースのように見えるけど、そのムダが長所でもあるんだ。
ミニタワー型は高性能なパソコンに向いているから、ゲームのようにハイスペックな性能が欲しいときは選択肢に入れておくといいよ。
HP OMEN 45L
スペースと作業性を両立するならスリム型パソコン
とびっきりの高性能を求めるならミニタワー型がいいけど、そこまで必要なければスリム型で充分。もちろん、部品の交換や増設も問題なくできる。
横に寝かせることもできるから、ディスプレイの下に置けば設置スペースもあまりとらないしね。
今のパソコンに使われている部品は一昔前より小さくなったうえに、性能はグンとアップしてる。たいていの用途ならスリム型で充分間に合うはずだ。
MousePro-S240SR64L
一見するとメリットばかりの一体型だけど?
設置スペースはディスプレイ部分だけでいいから、操作性と視認性を重視するオフィスや工場でも使われることが多い。
ただ、ボクは一体型はすすめたくない。その理由は、本体のどこかが壊れたらお終いだから。
ミニタワー型やスリム型のように、そこだけ交換して治せるということがないから、あまりいい選択肢とは言えないね。
Apple iMac
置き場所問題は解決! 手のひらサイズのコンパクトパソコン
このタイプはモデムや弁当箱ほどの大きさしかないから、置き場所に困ることはない。製品によってはディスプレイの背面にセットできるタイプもあるから、デスクトップパソコンの欠点がすべて解決されたと言ってもいいくらいだよ。
さっきも言ったように、今は部品が小さくて高性能になったから、この大きさでも充分な処理性能がある。
と言うより、これだけの大きさがあればノートパソコンと同じかそれ以上の部品を組み込むことは充分可能だよね?
たしかに使われている部品はノートパソコンと共通だから、タワー型やスリム型に比べると性能は劣るかもしれない。でも、そこまでの性能が必要じゃなければ問題はない。
コンパクトパソコンは事務作業向けのベーシックなものから、そこそこの処理性能をもつものまであるから、あとは用途に応じて好きなものを選べばいい。
マウスコンピューター コンパクトパソコン
コンパクト型については以前にもこのサイトで紹介しているから、そちらのページもぜひ見てほしい。