Windowsのcopyコマンドでテキストファイルを結合する方法

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いくつかのテキストファイルを1つにまとめたい時があります。こういう場合はテキストファイルを1つずつ開いてコピー&ペーストを繰り返すと思いますが、Windowsに備わっているCopyコマンドを使えばファイル名を指定するだけで結合することができます

コマンドプロンプトとcopyコマンド

Windowsにはマウスで操作する方法のほかに、コマンドという呪文を打ち込んで処理をする方法もあります。ここでは「copy」コマンドを使って複数のテキストファイルを結合する方法を見ていきましょう。

今回はサンプルとして宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の一部が書かれた、ginga1.txt、ginga2.txt、ginga3.txtという3つのテキストファイルをcopyコマンドで1つに結合してみます。

ginga1.txt

ginga1.txt

ginga2.txt

ginga2.txt

ginga3.txt

ginga3.txt

 

コマンドプロンプトを起動する

まずコマンドを使うためにコマンドプロンプト(通称DOS窓)というアプリを起動します。

デスクトップ左下のメニューボタンから「Windows システムツール」にある「コマンドプロンプト」をクリックします。※Cortanaの検索欄にcmdと入力しても探せます。

 

すると、下のようなウインドウが開きます。これがコマンドプロンプト、通称「DOS窓」と言われているアプリです。WindowsやMacOSが登場する前は、コンピュータといえば、こんな画面ばかりでした。なんだか見ただけで難しそうですが、今回は簡単な作業ですのでご安心ください。

 

今、コマンドプロンプトには「C:\Users\work>」と表示されていますね。これはコマンドプロンプトの作業する位置が、パソコンのCドライブ(ハードディスクとかSSD)にあるUsersフォルダの下のworkという場所にある、というパス(経路)を表しています。わかりやすくフォルダで表示すると、下の画像のところにいるということです(見えませんけどね)。

 

ちなみに「work」は私が仕事用に使っているアカウント(ユーザー名)なので、もし、あなたのアカウントが「taro」だったら「C:\Users\taro>」になります。

基本的には結合したいテキストファイルをここに置いて作業しますが、デスクトップなど別の場所で結合することもできます。今回は作業場所をデスクトップに移動してみましょう。

コマンドプロンプトの「C:\Users\work>」のあとに「cd desktop」と打ち込んでEnterキーを押してください。cdというのはchange directoryの略で、作業場所のディレクトリ(フォルダ)を移動しろ、というコマンドです。

cmd_cd_desktop.png

cd desktop で作業場所をデスクトップに移動

 

コマンドプロンプトの表示が「C:\Users\work\Desktop>」となったら、デスクトップに結合したいファイルを置きます。

ginga_files.jpg

デスクトップに置いた結合前のファイル

結合に使ったファイルを置いておきますので、マウスの右クリックメニューからデスクトップにダウンロードして、実際に手を動かしながら試してください。

ファイルの用意ができたら「C:\Users\work\Desktop>」に続けて、
ginga1.txt+ginga2.txt+ginga3.txt ginga_tetsudo.txt
と打ち込んでEnterキーを押します。※結合するファイル名と結合後のファイル名の間には半角スペースを入れます。

打ち込むのが面倒でしたらcopyのあとに半角スペースを入れてから、
ginga1.txt+ginga2.txt+ginga3.txt ginga_tetsudo.txt
をコピーして、コマンドプロンプト上で右クリックすると一発で貼り付けることができます。

作業手順は単純で、copyコマンドの後に半角スペースを入れて、ファイル名を + でつなげていき、半角スペースのあとに結合後のファイル名を指定するだけです。

 

コマンドが実行されるとファイル名が結合された順で表示され、コマンドプロンプトは「C:\Users\work\Desktop>」となって待機状態になります。

下の画像は結合が完了したファイルです。ちゃんと文章も順番通りになっていますね。

 

ただし、いちいちファイル名を入力していくのは超面倒くさいですよね。そういうときはアスタリスク「*」という記号を使って複数のファイルを一括指定することができます。

 

「*.txt」とすると、拡張子がtxtとなっているファイルを全部指定したことになります。

この場合は、デスクトップにはginga1.txt、ginga2.txt、ginga3.txtしかないので問題ありませんが、もし他のテキストファイルがあると、それも含まれてしまうので注意です。

不要なテキストファイルが含まれないようにするには、作業用のフォルダを作って、そこに結合したいテキストファイルだけを入れるようにするほうがいいですね。例えば結合作業用に「join」というフォルダを作って「C:\Users\work>cd join」で移動するといいでしょう。

アスタリスクを使って狙い通りの結合順序にするにはファイル名に連番を付ける

アスタリスクでテキストファイルを一括指定する場合、ファイル名が日本語だと意図した順番に結合されないことがあります。

例えばファイル名を「銀河.txt」、「鉄道.txt」、「の夜.txt」にして結合してみると、出来上がったファイルの内容がおかしくなっているのがわかります。

 

アスタリスクを使う場合はファイル名の頭に連番を追加するなど、もう一手間必要になりそうですね。

テキストファイルを結合するには、こういう方法もあるんだという紹介でした。