品質のいい中古パソコンを狙うなら、パソコンメーカーが自ら再生した「リフレッシュPC」(Refreshed PC)というのがあります。
「リフレッシュPC」にはメーカー保証が付いたり、OSやソフトウェアのライセンス問題がクリアされているというメリットがあります。
目次
安心を買うならリフレッシュPC
パソコンメーカーが自ら中古パソコンに取り組むのは、不透明な中古市場での販売方法やリサイクルによる環境問題への取り組みと言った背景があります。付け加えるなら、新品パソコンの利益が低下したことで、メーカーも中古パソコン市場へ触手を伸ばしたと言えるかもしれません。
しかし私たちユーザーにとっても、メーカーのお墨付きが付いた良質な中古パソコンが安心して購入できるというメリットがあります。
メーカー基準による再生処理
「リフレッシュPC」として再生されるのは、リサイクル法に基づいて個人ユーザーから回収されたものや、企業からリースアップされた製品のほか、初期不良などでキャンセルされたパソコンなどが中心となっています。
これらのパソコンはメーカーの工場でハードディスクの消去や各種の動作確認、クリーニングなどのメンテナンスが加えられ、メーカーが定めた基準に達したものが「リフレッシュPC」として再生されます。
そのため「リフレッシュPC」には、激安・格安と呼ばれるような中古パソコンはありません。その代わり比較的新しい機種が多いため動力性能は今でも充分なものが多く、中には現行モデルとして販売中のものもあります。
リフレッシュPCは買い得? それとも割高?
「リフレッシュPC」が高いか安いかは人によって感じ方が違うでしょうが、中古車に例えて考えると判断しやすいかもしれません。
中古車にも中古車専門店で売られているものと、ディーラーで売られているものがあります。仮に当面の足として20?30万円の中古車を探すとなれば、ディーラーには予算に合う車は少ないでしょう。安い中古車を探すなら専門店のほうが豊富に揃っています。
但し低価格な中古車は程度もそれなりというものも多く、どの程度保証が受けられるかも明確でない場合もあります。対してディーラーの中古車は専門店に比べると価格は高めですが、自社工場でしっかり整備された中古車が買えるという安心感があります。
「リフレッシュPC」も中古車と同じように、メーカーとして供給する以上は品質基準に達するための整備が必要なため、中古パソコンの専門店より価格は高めになります。
中古パソコンの専門店で掘り出し物を狙うか、メーカーの保証が得られる「リフレッシュPC」にするかは、購入する方のパソコンスキルに合わせて選ぶほうがいいでしょう。
OS、ソフトウェアのライセンスもクリア
「リフレッシュPC」は、メーカーによってライセンスが取得できたソフトウェアだけが付属します。このため新品当時に付属していたバンドルソフトの中にはライセンスが再取得できずに省かれるものもあります。
しかしWindowsやOfficeソフトなどは新たに認証済みとなっているので、新品パソコンと同じように正規のユーザーとして使うことができます。
中古パソコンで一番不安なのがWindowsなどのソフトウェアですから、下手な中古に手を出して後からOSやソフトを購入するよりはいいかもしれません。
「リフレッシュPC」の保証
「リフレッシュPC」はパソコンメーカーが保証する場合と、販売店が保証する場合があります。また保証期間は通常の中古パソコンよりも長く設定されているものが多く、短くても3ヶ月から長いものでは半年・1年の保証が受けられるものもあります。
パソコンメーカーの中でもNECは最も「リフレッシュPC」に力を入れており、保証期間は半年から1年。その間は新品を購入したユーザーと同じサポートが受けられるため、「リフレッシュPC」の中でも特に人気が高いようです。
「リフレッシュPC」が買えるのは?
中古販売店「USED-PC」はノートパソコンの中でも人気が高い、IBM ThinkPadのリフレッシュPCが豊富に揃っています。NECのリフレッシュPC販売店にもなっているほかに、OS付属の優良中古パソコンが選びやすいのが特徴です。
また楽天市場の中古パソコン特集ページでは各中古PC販売店からリフレッシュPCを探すこともできます。検索で「Refreshed PC」を入力すると絞り込めます。