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Windows11非対応の中古PC 買いどきか見送りか?

新型コロナウイルスの影響で、にわかに導入が進んだテレワーク。そんなタナボタ特需に沸いた中古パソコン業界に、大きな揺り返しの波が覆いかぶさっています。

その元凶となるのは、2021年10月にリリースされたMicrosoft Windows 11。

Windows 11はパソコンに必要な性能がWindows 10よりも引き上げられたため、現在販売されている中古パソコンの多くがWindows 11へアップグレードできないものばかりです。

Windows 11では「TPM バージョン2.0」というセキュリティ機能が要求されますが、古いプロセッサがこれに対応していないことが原因です。

インテルなら「第8世代Coreプロセッサ」以降、AMDなら「Ryzen 2000」以降のプロセッサがWindows 11対応となりますが、じゃあインテルのCeleronはどれが対応しているのか、AMDのAthlonはどうなんだとか、いちいち確認しなければなりません。

そのため、このタイミングで中古パソコンを買ってもいいのかどうかと悩むユーザーも増殖中で、中古パソコンを取り巻く状況は売り手・買い手を巻き込んでカオスな様相を呈しています。

では、今はほんとうに中古パソコンを買うべきではないのか? いや、むしろ手ごろな価格の今こそ買い時なのか? そんなことを考えてみました。

Windows 10のサポート終了まで使いきって買い替える

マイクロソフトによるWindows 10の延長サポートは2025年10月で終了しますが、それまではセキュリティの更新プログラムが提供されるため、問題なく使い続けることができます。

この記事を書いている2022年1月現在から数えるとWindows 10はまだ3年半以上も使えますし、2025年になればWindows 11に対応している中古パソコンも豊富に出回っています。

それまでは中古パソコンをWindows 10のままで使い続けるほうが、プライベートで使うにもテレワークで使うにも、問題なく安定した状態で使い続けることができます。

当たり前の結論なんですが、これが一番無難で確実な方法ですね。

Windows 11が出たからアップグレードしなければならない理由はありません。むしろ当面は不具合の連発で、安定するまでにはしばらくかかるでしょう。

なにより、アップグレードしたから何がよくなるのか、説得力のある理由はありません。

さらに、今ならそこそこ性能のいい中古パソコンが割とこなれた価格で買えるので、あと3年くらい使えればいい、と思う人にとっては買いどきかもしれません。

Windows 11対応の中古を待ってから購入する

Windows 11にアップグレード済みの中古パソコンは過去2~3年のモノになるため、まだタマ数が多くありません。しかし今はまだWindows 10を搭載していても、Windows 11にアップグレード可能な中古パソコンはあります。

問題なのは、その見極め方ですね。

マイクロソフトがWindows 11に対応しているプロセッサの一覧表を公表しているので、目ぼしい中古パソコンを見つけたら、まずはプロセッサがWindows 11に対応しているかどうかをチェックしてください。

Windows 11 でサポートされている Intel プロセッサ

Windows 11 でサポートされている AMD プロセッサ

パソコンメーカーのWebサイトでも、そのモデルがWindows 11に対応しているかどうかを確認できることもあります。

中古パソコン販売店の老舗 デジタルドラゴン のWebサイトには、Windows 11に対応しているかどうかを確認できるページへのリンクがメーカーごとに用意されているので、ここから機種名を調べたほうが確実です。

Windows 11 へのアップグレードについて- デジタルドラゴン

それでもやはり今の時点(2022年1月)でWindows 11の中古パソコンは品薄かつ割高なので、急ぐ必要がなければもう少しだけ待ったほうがいいでしょう。

中古パソコンの多くは企業や官公庁などでリースされたものが主流です。これらのパソコンは3~4年でリース契約が終了してから中古として流通し始めるので、Windows 11に対応する2018年からのパソコンは2022年の春以降に出回ると思われます。

その頃になるとWindows 11に対応できない中古パソコンの値崩れも起きますが、意外とその幅は小さいかもしれません。まだWindows 10のサポート期間が充分に残っているので、4万円の中古パソコンがいきなり3万円になる、ということはないでしょう。

中古か新品か? ボーダーラインは6万円

Windows 11対応の中古パソコンは、おおむね6万円以上が相場となっています。

となると新品のパソコンも検討したくなりますが、この価格帯ではもっとも低いグレードのものしか買えません。しかもそれらは、以前なら5万円で販売されていたモノが値上がりしただけです。

世界的な半導体不足がパソコンの生産にも影響を与えているため、以前なら5万円で買えたパソコンが、今では6万円以上の価格になっています。

価格の割に性能が低いので、YouTubeを観たりブログを更新するくらいならだましも、それ以上の負荷がかかる使い方にはチカラ不足です。

こうした下位グレードのパソコンは複数のアプリを同時に使う用途は想定していないので、いざテレワークで使うと処理性能の低さに頭を抱えるでしょう。それなら、むしろWindows 10でも高性能な中古パソコンを選ぶほうが賢明です。

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怪しい販売店と出品者に要注意!

この記事を書くために中古パソコン販売店のWebサイトを見て回ると、中華製のパソコンにWindows 11を入れて売っているところを見つけました。

価格が3万円弱と安いのでパソコンに詳しくない人が購入しているようですが、性能は下の下ですから、とても快適に使えるとはいかないでしょう。

さらに手を出してはいけないのは個人売買です。

メルカリもチェックしたところ、本来なら対応していない中古パソコンにWindows 11をインストールして販売した出品者がいました。

Windows 11は古いパソコンにインストールできないというわけではありませんが、その後のアップデートができないので実際にはそのまま使い続けられません。

この出品者が販売したパソコンも落札済みだったので、購入した方にはお気の毒さまとしか言いようがありません。

安物買いの銭失いにならないよう、中古パソコンはちゃんとした販売店で買うことをお勧めします。