パソコン初心者時代

パソコン初心者からパソコン中級者へ。その過程は人によって様々ですが、ここでは私の初心者時代をちょっと振り返ってみたいと思います。

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はじめてのパソコン講座

30歳になった頃「これからはパソコンくらい使えないと、ろくな仕事に転職できないかも」と思い、地元の新聞社が主催するパソコン講座に通いました。

講座は7~8人規模で週に一回の受講。50代から60代の女性が多く、男性は私の他に50代くらいでスーツ姿の人だけでした。

講座の内容はMicrosoft Wordで簡単な文書を作るというだけのもの。インターネットの使い方もなく、今どきののIT講習会にも劣る内容でした。Windowsの起動と終了から始まり、プリントのテキストを見ながらWordに文字を入力します。

コンピュータは新卒で入社した会社で少しは使ったことがあったものの、10年も経つと1文字打つたびにキーボードの上で指を泳がせ、目を皿にして打ちたいキーを捜していました。

パソコン講座に通っているあいだじゅう、私は自分の記憶力の無さに愕然としたものです。

さっき聞いたことが思い出せない。さっき打ったキーが見つからない。

少人数の講座ですから講師に訊こうと思えばすぐ訊けるのですが、何度も同じことを訊くのも気恥ずかしく、1枚の文書を入力するだけで講座の1時間半があっという間に過ぎていきました。

その頃はまだ自分のパソコンを持っていなかったので、先週習ったことを思い出すのにも苦労しました。

苦労していたのは私だけではなく、スーツ姿の男性もしきりにブツブツと言いながら、ずいぶんと悩んでいた姿を思い出します。その男性の姿は講座の4回目以降、見ることはありませんでした。

3ヶ月間で計10回の講座は、あっという間に終わりました。その間の成果はフロッピーディスクに保存された数枚のワープロファイルだけです。正直これでパソコンが使えるようになったという気がしませんでした。

それでもパソコンは面白いと感じたことだけが大きな収穫だったのでしょう。現に今に至るまで、こうして毎日パソコンを触る日々が続いているのですから。

もし講座に通っているあいだ、やっぱりパソコンはよくわからないだけで、つまらないものだと思っていたら、私もスーツ姿の男性と同じように途中でリタイヤしたでしょうね。そして今、こうしてあなたとディスプレイを通して出会うことは無かったと思います。

念願のパソコン購入

パソコン講座に通った翌年に、やっとパソコンを購入しました。アップル社のマッキントシュです。みんな使っているWindowsよりもマックのほうがなんだかカッコ良さそう、というだけの理由でした。

購入直後はまだインターネットにつながっていなかったので、しばらくのあいだはタイピング練習とワープロに夢中でした。タイピングはマックを買った店で見つけた「特打」というタイピングソフトが面白く、何時間もゲーム感覚で打ち続けていました。

パソコン講座では1文字打つにも延々とキーを捜し続けていましたが、このソフトで遊んでいるうちにタイピングができるようになると、それだけで自分はパソコンができるように「なりつつある」と実感しました。

学生時代にヘタな小説を書いていたので、自分で入力した文章がきれいな文字で印刷されることが、ただ嬉しかったものです。

インターネットで世界とつながった?

パソコンを購入してから10日ほどして、やっとインターネット契約を済ませました。

この頃はまだ常時接続ではなく、ダイヤルアップで従量制の料金が当たり前の頃です。初めてのインターネットに夢中になり、Yahoo!からあちこちへリンクを辿ってはネットサーフィン(死語)に明け暮れていました。そのあとに来るNTTの請求額に驚くことも知らずに…。

ホームページを眺めることにも飽きてくると次はお決まりのコースで、電子メールを始めました。

メールでもやっぱり相性というものがあって1~2回でやり取りが終わってしまう人もいましたが、私と同じような洋楽ロックが好きなメル友とは何度も楽しいメールを交換させてもらいました。中には私が好きなアーティストのライブをビデオにタビングして送ってくれた人もいました。でもやっぱりメル友って長続きしませんね。3ヶ月も同じ人と続けば長いほうです。

ホームページを観るのも飽きたしメールも続かない。だんだんパソコンで楽しむことがなくなってきました。

パソコンって、なにができるんだろう?

1ヶ月ほどマックの電源を入れることもなく過ごしました。パソコンを使って他に何ができるのかがわからなかったんです。

パソコンはいろんなことができると言っても、自分にやりたいことがなければパソコンは何もしてくれません。

パソコンを使えば何ができて自分は何がしたいか?

その手がかりを見つけるために雑誌はとても役に立ちました。毎月愛読していたのは「Mac Fan」という雑誌です。

ゴロゴロしながら斜め読みしているだけでも「へえ~、こんなソフトがあるんだ」とか「おっ! 画像の加工なんて面白そうだな」って感じで、ちょっとでも興味を引くことはドンドン試してみました。

三日坊主で放り出したものは数え切れないほどあります。反対にホームページの作成は結構夢中になり、初心者向けの解説書を何冊も買いました。

こんなふうに、ちょっと興味を引くことを手当たり次第に試した結果、それまでは少ない小さな点でしかなかったパソコンの知識が、もう少しだけ広い範囲の点の集まりになりました。

詳しくは知らなくても、いろんなことを「これはこういうもんなんだ」っていうことがわかるだけでも、パソコンというものがわかってくるような気になります。

今でも「知ってるつもり」なだけのことが、たくさんあります。正直言って私の知識なんて今でも広く浅くです。でもそれでいいと思っています。必要なら、あとで調べればいいんですから。

HyperCard(ハイパーカード)

マックを使っていた頃、一番夢中になったのが「HyperCard」というソフトでした。

HyperCardはカード型のデータベースソフトなんですが、データベースだけじゃなく、ゲームや絵本づくりなど、いろんなことに使えるソフトです。

例えば紙芝居のように1ページごとに絵と文を書き、クリックするごとにページをめくるように次のページが表示されるなんてことができます。

または1枚のカードを縦横の座標に分け、矢印キーを押すとキャラクターが移動するゲームなどもできます。

娘が小学校に上がった頃、簡単な算数の問題を作成するソフトを作りました。正解・不正解に応じて、「正解!」とか「残念!」とアニメ声が反応するというものです。こういう声もインターネット上にフリーの素材として配布されています。

HyperCardは自分のアイデアを実現してくれる面白いソフトでした。インターネットでホームページを眺めたり、続かないメールの相手を探し続けるよりも、ずっとパソコンの面白さを教えてくれました。

パソコンを覚えるには、好きなことを見つけることが大事

こうして自分がどうやってパソコンを覚えてきたかを振り返ると、手当たり次第に面白そうだと思うことに手を出しているうちに、最低限パソコンを使うために必要なことは身についたという感じです。

広く浅くいろんなことに手を出していた頃、「パソコンは何かで覚えたことは、他のことにも役に立つ」ということがわかりました。

ホームページを作ることでファイルやフォルダの階層構造というものを知りました。文字コードという文字を識別する番号がパソコンによって違うことを知りました。ホームページで使うために画像の加工も覚えました。そしてHyperCardではプログラムの基礎と自分のアイデアを実現するという楽しみを知ることができました。

もしあなたが今パソコンを始めてみたけれど何をしたらいいのかがわからないなら、毎月1冊だけ雑誌を購入して眺めてください。雑誌はパソコン活用の情報の宝庫です。雑誌で興味を引いたことをインターネットで検索してみると、もっとたくさんの情報を得ることができます。無料で使えるソフトが見つかることもあります。

興味を持って情報を求める。知的好奇心を満たすことは、あなたの人生の質を今以上に豊かにしてくれます。難しく考えないで、最初はとにかく面白がる。それができれば大丈夫です。

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