格安スマホが安い2つの理由と、後悔しないための基礎知識

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大型スーパーや家電量販店が、相次いで格安スマートフォンを発売しました。いずれも月額料金は、通信料金と端末代金を合わせても3,000円未満。これを見て、そろそろスマートフォンに乗り換えようかな?と思っているケータイユーザーも多いと思います。
でも、

  • どうしてスマートフォンがこんなに安いの?
  • ケータイ会社のスマートフォンと、どこが違うの?
  • 安物買いのなんとかで、後悔しないかな?

こうした疑問や不安を感じる人も、また多いでしょう。
そこで今回は格安スマートフォンが安いその理由と、知っておきたい基礎知識ついて説明します。

どうしてスマートフォンがこんなに安いの?

【安さの理由その1】 MVNOによる手ごろな料金プラン

格安スマートフォンが安い理由のひとつに、「MVNO」と呼ばれる存在があります。
MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略で、インターネットへの接続サービスを行う事業者です。光やADSL回線を申し込むときのISP(インターネット・サービス・プロバイダー)と同じ業態と言えばわかりやすいでしょう。

MVNOは自前の回線設備を持たずに、NTTドコモの回線を借りています。回線設備を設置したり維持管理のコストがかからないぶん、低価格な料金プランでサービスが行えます。

MVN0 料金プランの例
※2014年5月11日時点(価格は税込み)
事業者名 日本通信 IIJ
(インターネットイニシアティブ)
NTT
コミュニケーションズ
料金プラン スマホ電話SIM フリーData みおふぉん OCN モバイル ONE
月額基本料 1684.8円 2052円 1188円
※SMS利用は129.6円追加
※IP電話は162円追加
通話料 21.6円(30秒) 21.6円(30秒) 携帯電話:17.28円/分
固定電話:8.64円/3分
通信速度 200kbps 1GBまで最大150Mbps
それ以降は最大200kbps
1GBまで最大150Mbps
それ以降は最大200kbps
追加オプション 3GB高速データオプション:1684.8円
Turbo Charge:100MB(324円)、500MB(1296円)
100MBごとに324円 500MBごとに540円
SMS(国内) 3.24円/通 3.24円/通 3.24円(6通目以降)

上の表は代表的なMVNO3社の料金プランの一例ですが、月々1,000円~2,000円が主流の価格帯。データ通信だけのプランなら月額1,000円前後、音声通話にも対応なら+1,000円前後という傾向になっています。
高速なLTE通信が使えるパケット量は少なめですが、ほとんどの場合、追加料金で容量を拡大できるオプションが用意されているので、必要なだけムダなく利用できます。
こうしたMVNOと呼ばれる事業者は、自社の通信サービスを「SIM」というユーザー情報を記録するカードとして販売しており、MVNO各社のWebサイトやイオンなどの量販店のほか、Amazonでも購入可能です。

ケータイ会社のスマートフォンと、どこが違うの?

【安さの理由その2】 低価格なSIMフリー端末

Covia FleaPhone CP-F03A

新品価格
¥18,506から
(2014/5/11 15:34時点)

ケータイ3社が販売するスマートフォンは、その会社のSIMカードしか使うことができないようにしてあり、これを「SIMロック」と言います。
格安スマートフォンは、SIMロックがかけられていない「SIMフリー」と呼ばれるもので、ユーザーは好きなMVNOのSIMカードを入れて使うことができます。
ビックカメラとコジマが月額2,830円で販売したスマートフォンは、Covia FleaPhone CP-F03AというSIMフリー端末に、ビックカメラの「BIC SIM」というカードをセットにしたものですが、Amazonなどでは本体だけでも販売されています。
また、FleaPhone CP-F03AはSIMカードを2枚挿せるので、ソフトバンクのホワイトプランのような安い通話契約のSIMカードと、MVNOのデータ通信用SIMカードを切り替えて使えます。

ドコモのスマートフォンがあれば、格安スマホは不要!

前述のように、MVNO各社はNTTドコモから回線を借りています。なので、NTTドコモのスマートフォンの場合は、SIMロックを解除しなくてもMVNOのSIMカードが使えます。
家族や友人に、使っていないドコモのスマートフォンを持っていないか?訊いてみるのがいいですね!
ソフトバンクの場合はSIMフリーに対応している機種であれば、有料ですが、販売店でSIMロックを解除してもらえます。SIMロック解除の手続きと対応機種の確認は、ソフトバンクのWebサイトで確認できます。
最後にauの場合ですが、auはNTTドコモやソフトバンクと通信規格が違うため、残念ながらMVNOのSIMカードは使えません。
但し、auとソフトバンクも回線の貸し出しを検討し始めたようなので、近いうちに両社でも使える安いSIMカードが出てくるかもしれません。

安物買いのなんとかで、後悔しないかな?

軽めの用途に割り切った使い方がベスト!

MVNOのSIMカードとSIMフリー端末。この2つが格安スマートフォンが安い理由ということはわかりました。じゃあ、さっそくスマホデビュー!の前に注意点を少々。
まず、格安スマートフォンはケータイ3社が販売しているようなハイスペックな機種ではありません。例えばカメラの解像度が低かったり3G回線しか使えないなど、低価格なぶんスペックはそれなりです。特にYouTubeなどの動画再生は、最初から考えないほうがいいでしょう。
その代わり、TwitterやLINEなどのSNS、ブログやWebサイトの閲覧など、軽めの用途には十分です。
外出時の空いた時間に、ちょっと情報収集みたいな使い方なら、ケータイ3社に高い料金を支払う必要はありません。
自分がどんな使い方をするかを考えてみて、軽めの用途で十分そうだと思ったら、格安スマートフォンに満足できると思います。
また、海外に行く機会が多い人は現地のSIMカードを購入して使えるので、海外ローミングの高額な請求を心配する必要もなくなります。
今年2014年は、スマートフォンがグッと安くなる節目の年になりそうです。格安スマートフォンが普及すれば、ケータイ3社も料金を引き下げるかも知れませんから、少し様子見というのもいい方法です。

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