デジタル一眼レフカメラのユーザーにとってはパソコンも重要な機材のひとつですが、ロケ先での作業のためにノートパソコンを愛用している人も多いと思います。
マウスコンピューターのm-Book Hシリーズは、薄型軽量ボディに高性能なプロセッサを搭載しているのが特徴ですが、特にAdobe PhotoshopやLightroomでの編集・現像作業にはインテル® Iris™ Plus グラフィックス 650を内蔵したモデルが最適です。
RAWデータの現像や編集作業もラクラクこなせる内蔵グラフィックスがポイント!
一般的に薄型軽量のノートパソコンは処理性能を抑えてバッテリーの持続時間を優先しているため、画像処理のような高い負荷のかかる作業には不向きでした。しかし今ではそれも過去の話となっています。
m-Book Hシリーズに搭載されているプロセッサは以下の3種類。
- インテル® Core™ i5-7200U プロセッサー
(2コア/2.50GHz/TB時最大3.10GHz/3MB スマートキャッシュ/HT対応) - インテル® Core™ i7-7500U プロセッサー
(2コア/2.70GHz/TB時最大3.50GHz/4MB スマートキャッシュ/HT対応) - インテル® Core™ i7-7567U プロセッサー
(2コア/3.50GHz/TB時最大4.00GHz/4MB スマートキャッシュ/HT対応)
いずれもモバイル向けの2コア・プロセッサですが、インテル・ハイパースレッディング(HT)機能によって、疑似的にですが4コア・プロセッサのように振る舞うことができます。
この中で最も注目していただきたいのが、インテル® Core™ i7-7567U プロセッサーです。
上記のスペックを見比べただけではCore™ i7-7500U プロセッサーとの違いはクロック数が高いくらいに思えますが、実はそれよりも内蔵されているグラフィックス機能の性能に大きな差があります。
Core™ i7-7567U プロセッサーに内蔵されているのは、インテル® Iris™ Plus グラフィックス 650。
Core™ i5-7200UやCore™ i7-7500U プロセッサーに内蔵されるインテル® HD グラフィックス 620の2倍にあたる48基のコアと64MBのキャッシュメモリ(eDRAM)を内蔵したグラフィックス機能強化モデルです。
これまではノートパソコンでRAWデータを扱うならNVIDIA GeForceやAMD Radeonなどのビデオカードを搭載したハイエンドクラスの機種を選ぶことが多かったと思いますが、そうしたハイエンドモデルは高性能と引き換えにバッテリー駆動時間が短かったり、持ち運びには少々辛い重さなど、出先での編集ツールとしては我慢を強いられることもありました。
m-Book Hシリーズはハイエンドモデルに絶対的な性能では敵わないものの、持ち運びがしやすく、編集・現像作業にも十分使えるグラフィックス性能が与えられています。
下の画像はマウスコンピューターのWebサイトに掲載されているデータを拝借したものですが、Core™ i7-7500U プロセッサーとCore™ i7-7567U プロセッサーで「 Adobe Lightroom CC 」によるホワイトバランス自動変更処理にかかった時間を比較しています。
50MBを超える10枚のRAWデータに対して同時に処理を行ったとき、インテル® Iris™ Plus グラフィックス 650を内蔵しているCore™ i7-7567U プロセッサーのほうが12秒も速く処理が終了しています。
最大32GBのメモリを搭載可能
プロセッサの性能を生かすも殺すもメモリ次第。メモリ容量が十分でないとプロセッサとのあいだでデータの受け渡しに無駄な時間がかかり、プロセッサの性能がスポイルされてしまいます。
m-Book Hシリーズは最大32GBのメインメモリを搭載することができるので、メモリ不足とは無縁でプロセッサのポテンシャルを最大に引き出すことができます。
特に高画質なデータになるほど大きなメモリ容量が必要になるので、予算に余裕があれば奮発しておきたいポイントです。
ストレージはHDDまたはSSDとM.2 SSDとの組み合わせが可能
メモリと同じくらい重要なのがストレージ(記憶装置)の種類と容量です。
パソコンのストレージには価格が安くて容量が大きいHDDが多く使われていますが、近年は読み書きスピードの速いSSDや、その次世代型であるM.2 SSDが使われることも多くなってきました。
SSDは簡単に言うとメモリーカードのようなもので、読み込みや書き込みスピードがHDDよりも速いため、プロセッサやメモリの性能を損なわず高速な動作が得られるのがメリットです。
その反面、コストが高いためHDDに比べると大容量化しにくいのがデメリットですが、m-Book H シリーズはSSD+HDDやM.2 SSD+HDDのハイブリッド構成にすることもできるので、OSやアプリケーションは高速なSSDやM.2 SSDにインストールし、データは大容量なHDDに保存することで、それぞれのメリットを活かすことができます。
自然な配列で文字入力がしやすいバックライト付きキーボード
ノートパソコンの欠点として挙げられることが多いのがキーボードで、特に数字の入力に使うテンキーを備えたものはスペースの都合でおかしなキー配列になっているものも多く、文字入力が多いユーザーにとっては大きなストレスの原因となります。
m-Book Hシリーズのキーボードはテンキーを備えていてもキー配列に不自然さはなく、このサイズのノートパソコンとしては十分に合格点を与えられるキーボードとなっています。
また、バックライトを内蔵しているので、夜間の屋外や車内など周囲が暗くてもスムーズな入力や編集作業ができます。
おすすめモデルは m-Book H571SN1-SH2
マウスコンピューターのWebサイトでは構成の異なる10種類のモデルが用意されており、いずれもカスタマイズして好みの構成に仕立てることができます。とは言っても、最初にベースとなるモデルを適切に選ぶことが肝心ですので、当サイトのイチオシモデルを紹介します。
ディスプレイ | 15.6型 フルHDノングレア (1,920×1,080) |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
プロセッサ | インテル® Core™ i7-7567U プロセッサー (2コア/3.50GHz/TB時最大4.00GHz/4MB スマートキャッシュ/HT対応) |
メモリ | 16GB PC4-17000 (8GB×2/デュアルチャネル) |
グラフィックス | インテル® Iris™ Plus グラフィックス 650 |
ストレージ | 256GB M.2 SSD Serial ATAIII + 1TB Serial ATAII 5400rpm |
無線 | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n + Bluetooth® V4.2 + LE 準拠モジュール |
価格 | 129,800円(税別) |
m-Book H571SN1-SH2はインテル® Iris™ Plus グラフィックス 650を内蔵するCore™ i7-7567U プロセッサーに加えて、実用上は十分な16GBメモリを搭載していること。そしてOSやアプリケーションの動作が高速なM.2 SSDとRAWデータをたっぷり保存できる1TBのHDDのハイブリッド構成となっているところがイチオシの理由です。
外付けHDDやNASを利用しているのであれば、HDDを搭載しないモデルのほうがいいかもしれませんね
編集作業には本来デスクトップパソコンのほうが適してはいますが、その他の用途なども考えるとノートパソコンの利便性は捨てがたいものです。
ここでは主にデジタル一眼レフカメラのユーザー向けに説明をしてきましたが、インテル® Iris™ Plus グラフィックス 650を内蔵するモデルなら、ビデオ編集やオンラインゲームにも十分に使えます。
これだけの高性能なグラフィックス性能が与えられていても価格はリーズナブル。マウスコンピューターのm-Book H シリーズはクリエイティブ系の使い方を楽しみたい人にとって、有力な候補のひとつとなるノートパソコンです。
※記事中のスペックや価格等は執筆時点のものです。キャンペーンなどによっても変更される場合がありますので、詳細についてはマウスコンピューターのWebサイトでご確認ください。