mouse F5 シリーズは「ちゃんとふつう」が持ち味のノートPC

 

マウスコンピューターの「mouse F5 シリーズ」はテレワークでの事務作業やリモート学習などにピッタリの15インチ・ノートパソコンです。目を引くような派手な特徴はありません。外観も地味です。でも、実用性とコストパフォーマンスを追求した「マジメなパソコン」というのが一番のセールスポイントと言えます。

2020年11月下旬時点、マウスコンピューターの公式サイトには6タイプのモデルが掲載されていますが、パソコンに詳しくないとそれぞれの違いがわかりにくいかもしれません。

そこでここでは「mouse F5 シリーズ」の全体的な特徴を見たあとで、プロセッサーの種類によって3タイプに分けてそれぞれのポイントを紹介します。

最期まで一読していただければ、きっとどのモデルを選べばいいのかがわかるようになるでしょう。

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「mouse F5 シリーズ」に共通する主な特徴

まずは「mouse F5 シリーズ」の主なメリット・デメリットを一覧表にしてみました。以下、この表に基づいて説明をしていきます。

 

「mouse F5 シリーズ」の主なメリット・デメリット
ここが 〇 ここが ✖
  • 価格に対して処理性能が高い
  • サポートの対応がよく初心者でも安心
  • 下位グレードでも起動や動作が速い
  • インターフェイスが充実
  • LTE通信モジュールも選択可能
  • キーボードのフォントが見づらい
  • 動画の編集には不向き
  • ボディーカラーが黒だけ
  • ラインナップがわかりにくい

買い得感が高いコストパフォーマンス

家電量販店で各社のパソコンを見て回ると、いつも「高いなぁ~」と思います。この程度の性能でこの値段かい! というのが正直な感想です。

N社やF社など大手のパソコンメーカーは企業規模が大きいぶん、様々なコストも増えていきます。また主な販売チャネルが家電量販店なので店側のコストもパソコン価格に上乗せされます。そして、それらのコストは最終的にユーザーが負担することになります。

中堅パソコンメーカーのマウスコンピューターは大手よりも余分なコストが少なく、昔から自社サイトでの直販を主な販売チャネルとしてきたため価格を抑えられるのが大きなメリットです。さらに日本国内で生産されているということも品質に対する安心感があります。

公式サイトから購入すれば店頭モデルよりもお得な条件で購入することができますし、メモリー容量などを好みにあわせてカスタマイズすることも可能です。

初心者でも安心なサポート体制

テレワークやリモート授業などでパソコンを購入する場合、パソコンの使い方やトラブルへの対応など、わからないことが次々に出てきます。期日が決まっている仕事や宿題などを抱えているときは、のんびり悩んでいる暇はありません。

「mouse F5 シリーズ」には年中無休での電話相談やLINEによるサポートなどが標準で付属しているので、いざ困ったときもすぐに問題を解決することができます。実際にサポートが助かるというユーザーのレビューも多く、買ったあとの安心感も上々です。

また、パソコンの設置や設定などもお任せできる「出張設置サービス」を複数のメニューから選択できるので、初心者には敷居の高いインターネットの設定や古いパソコンからのデータ以降なども安心です。※詳しくは下の画像からマウスコンピューターの公式サイトをご覧ください。

全グレードに高速なSSDを標準採用

ここからは「mouse F5 シリーズ」の本体の特徴を見ていきます。

これまで長いあいだパソコンのストレージ(記憶装置)にはハードディスクドライブ(HDD)が使われてきました。しかしHDDはデータの読み書きスピードが遅いため、いくら他の部分が高速でも足を引っ張る存在になっています。そこで近年はSSDというメモリーを利用したストレージが使われることが増えてきました。

しかしSSDを搭載しているのはある程度の価格帯に限られることも多く、低価格なパソコンでは未だにHDDが標準仕様ということが珍しくありません。

「mouse F5 シリーズ」は全てのグレードでSSDを採用しているため、49,800円の最下位モデルでもWindows 10の起動から終了までキビキビと軽快な動作が魅力です。

これだけ違う! SSDとHDDの読み書きスピード。※マウスコンピューターのWebサイトより

データSIMもOK! 充実した各種インターフェイス

最近のノートパソコンはボディを薄く軽くするために、USBなどのポート類が少なくなっています。しかし主に屋内で使うことが多い場合は、ある程度ポート類が充実しているほうが便利なのは言うまでもありません。

「mouse F5 シリーズ」はUSBだけでも左右あわせて4つとノートパソコンとしては充分。さらにアナログディスプレイも使えるD-Sub端子まであるというのは最近のパソコンでは珍しいですね。

さらにオプション設定ではありますが、市販のデータSIMも利用できるので、Wi-Fiが利用できない場所でもインターネットへの接続に困ることがありません。

なしもあり? 光学ドライブを標準搭載

ノートパソコンで省略されがちな機能No.1と言っても過言じゃないのが光学ドライブ。今やDVDやブルーレイまですっかりレガシーメディア扱いされている気がします。

でも、使う人はけっこう頻繁に使うのが光学ドライブ。そのたびに外付けの光学ドライブを接続するのはけっこう面倒です。

「mouse F5 シリーズ」は読み書き対応のDVDスーパーマルチドライブが標準搭載。オプションでBlu-rayドライブに変更もできる他に、セキュリティ対策として読み込みのみのDVDドライブや光学ドライブなしも選択することができます。

光学ドライブ非搭載は本体価格から-2,000円。

タッチは良好。でも凝ったフォントがちょっと残念

さて、ここからは「mouse F5 シリーズ」の少し残念なところも明らかにしていきましょう。まずはキーボードから。

最近のマウスコンピューターはノートパソコンのキーボードに改良を加えているようで、文字入力の多いユーザーからは概ね良い評価を得ています。「mouse F5 シリーズ」もスタンダードクラスながらタイピングしたときの感触がいいとユーザーからの評価は上々です。

ただし不評なのがキートップに印字された文字のフォント。ちょっとオシャレしたつもりが思いっきり外してしまった感のあるフォントになっていて、とくに@マークが判読不明で気づかなかったという声も。慣れてしまえば問題ないのかもしれませんが、常に目にするところだけにオーソドックスなフォントが無難なようです。次期モデルでは改善してほしいところですね。

ビデオ編集には不向きな液晶パネル

ディスプレイに関しては、とくにほめるようなところはありません。今どきのノートパソコンとしてはごくごく普通のフルHD液晶パネルです。

スタンダードクラスという位置づけなのでしょうがないとも言えますが、色域が狭く、斜め方向から見たときの色合いの変化も大きいため、ビデオ編集も楽しみたいという目的には不向きです。

誤解のないように付け加えておくと、「mouse F5 シリーズ」のディスプレイがダメというわけじゃありません。この価格帯のノートパソコンとしてはただフツーというだけです。

スタンダードクラスとしては標準的な液晶パネル。

マウスらしいとも言えるけど、やっぱり地味な黒パソコン

これを短所と取るかどうかは人それぞれかもしれませんが、「mouse F5 シリーズ」はボディーカラーが黒一色しかなく、お世辞にもオシャレ感はありません。家の中で使うなら人目を気にすることもありませんが、カフェでノマドワーカーを気取りたい人は他のパソコンを選んだほうがいいかもしれませんね。

「質実剛健」それとも「地味」?

複雑なラインナップ? まとめてスッキリ!

ここからは「mouse F5 シリーズ」各グレードの特徴について見ていきましょう。

2020年11月下旬時点でマウスコンピューターの公式サイトには6種類の「mouse F5 シリーズ」が掲載されています。

  • mouse F5-celeron-E
    49,800円
  • mouse F5-celeron
    59,800円
  • mouse F5-i3
    64,800円
  • mouse F5-i5-8265U
    64,800円
  • mouse F5-i5-10210U
    69,800円
  • mouse F5-i7
    84,800円

似たようなグレードがあったりするので、どこがどう違うのか、一見するとわかりにくいかもしれません。そこで、これらを3つにグループ分けしてそれぞれの特徴を見ていきます。

ただし最初に断っておくと、最上位グレードの「mouse F5-i7」は選択候補から除外します。その理由は、スタンダードクラスである「mouse F5 シリーズ」にCore i7という強力なプロセッサーは一点豪華主義的というか、それなら他のモデルのほうがいいんじゃない? という気がするからです。

もちろん見方によっては、この価格帯でCore i7プロセッサー搭載のノートパソコンが買えるというプラスの受け取り方もできますが、それならもう少しだけ予算を増やして「mouse K7 シリーズ」 を狙うほうがいい選択だと思います。

IPSパネルを採用したディスプレイや専用グラフィックス「「GeForce MX 250」の搭載などマルチメディアに適したマウスコンピューターの15インチ・ノートパソコン

「mouse K7 シリーズ」

価格以外に選ぶ理由がないCeleronモデル

下位グレードの「mouse F5-celeron-E」と「mouse F5-celeron」は、インターネットでの情報収集や事務作業など、比較的軽めの使い方に適したモデル。

両者の違いはSSDの容量の違いだけです。

 

  mouse F5-celeron-E mouse F5-celeron
OS Windows 10 Home 64ビット
プロセッサー インテル® Celeron® プロセッサー 4205U
(2コア/ 1.80GHz/ 2MB スマートキャッシュ)
メモリ 8GB
ストレージ 128GB SSD 256GB SSD
価格 49,800円(税別) 59,800円(税別)

 

SSDの容量が違うだけで1万円もの価格差は大きすぎますね。むしろ最廉価グレードの「mouse F5-celeron-E」をなくして「mouse F5-celeron」を5,000円値下げするほうがスッキリしたラインナップになりそうです。

ということで、この2モデルはどうしても予算を抑えたい、という理由以外はお勧めしません。

オールマイティーな用途に適したCore i3モデル でも…

「mouse F5-i3」は予算を抑えつつも、そこそこ高性能は欲しいという欲張りなニーズにマッチするモデル。最大4.1GHzまでブーストするパワフルなプロセッサーを搭載しているので、日常的な使い方なら、まず大きな不満を感じることはありません。

 

「mouse F5-i3」
OS Windows 10 Home 64ビット
プロセッサー インテル® Celeron® プロセッサー 4205U
(2コア/ 1.80GHz/ 2MB スマートキャッシュ)
メモリ 8GBメモリ
ストレージ 256GB SSD
価格 64,800円 ⇒ 12月2日11時まで59,800円(税別) 

 

マウスコンピューターの公式サイトでは(初心者向け)という意味不明な見出しが付けられている「mouse F5-i3」ですが、これに不満というユーザーがどれだけいるのか? と、逆に問い詰めたいくらい価格と性能のバランスがいいモデルです。

ただし、すぐ上の「F5-i5-8265U」と比べて価格差が小さいので、これもあえて選ぶ必要はないでしょう。

選ぶなら一番人気の「mouse F5-i5-8265U」

ラインナップの中で一番紛らわしいのが2種類の「F5-i5」ですね。プロセッサーがちょっと古いものと新しいものが併売されていて違いがわかりにくくなっています。

 

  mouse F5-i5-8265U mouse F5-i5-10210U
OS Windows 10 Home 64ビット
プロセッサー インテル® Core™ i5-8265U
(4コア・8スレッド、1.60GHz-最大3.90GHz、6MBキャッシュ)
インテル® Core™ i5-10210U
(4コア・8スレッド、1.60GHz-最大4.20GHz、6MBキャッシュ)
メモリ 256GB M.2 SSD
価格 64,800円 ⇒ 12月2日11時まで
62,800円(税別)
69,800円(税別)

 

左の「mouse F5-i5-8265U」がちょっと古い第8世代のプロセッサー搭載モデルで、右側の「mouse F5-i5-10210U」が新しい第10世代プロセッサー搭載モデルです。

見ようによっては第8世代プロセッサーの在庫処分とも言えますが、実際の処理性能にほとんど違いはないので、安く変えるぶん「mouse F5-i5-8265U」のほうが買い得と言えます。

マウスコンピューターのノートパソコン・ランキングでもNo.1が「mouse F5-i5-8265U」となっています(執筆時点)。さすが、みんな賢い選択をしていますね。

「mouse F5 シリーズ」は「ちゃんとふつう」が一番の魅力

ここまで「mouse F5 シリーズ」の主な特徴などについて紹介してきました。

近頃は画像やビデオ編集を行うユーザーも増えてきましたが、そうした使い方が主な利用目的でない限り、「mouse F5 シリーズ」は幅広い使い方に応えてくれるモデルです。

なんと言っても、大手メーカーには真似のできないコストパフォーマンスは説得力があります。

自宅でのテレワークやリモート学習などにも使うなら「mouse F5 シリーズ」は選んで間違いありません。

なお、スペックや価格等は予告なく変更される場合があります。最新の内容やキャンペーン情報は下記リンクからマウスコンピューターの公式サイトでご確認ください。