フィルタリングソフト 認知度は母親で64.8%

スポンサーリンク

「学校裏サイト」と呼ばれるWebサイトがあります。学校に通う子どもたちがパソコンや携帯電話からアクセスし、「○組の誰は・・・」など特定の生徒を名指しで中傷するものです。ハンドルネームというインターネット上の仮名で書き込むため、自分の正体を隠したまま陰口が言えることもあって、この手の「裏サイト」が学生たちのあいだで人気のようです。

子どもたちのあいだでは知られている「学校裏サイト」も、親や学校関係者はその存在を知らず、最近になってから各マスコミが取上げるようになり、その存在が知られるようになりました。Yahoo!のトップページにも、一番上に「わが子を被害者にしないために「学校裏サイト」の実態を知る」というリンクが掲載され、特集ページが組まれています。

パソコンや携帯電話のインターネットサービス提供事業者(ISP)は、こうした有害サイトにアクセスできないようにするためのフィルタリングサービスを提供していますが、IT-PLUSに掲載された記事によると、父親の43.6%、母親の64.8%が、こうしたフィルタリングサービスの存在を知らないという結果だそうです。

夏休みに入ると子どもたちがインターネットを使う時間も増え、「学校裏サイト」へのアクセスも増えることも予想されます。契約している携帯電話やパソコンのISPのWebサイトなどでは、フィルタリングサービスが提供されているか確認できるので、目を通しておくといいでしょう。

また、ウイルス対策などのセキュリティソフトにフィルタリング機能が備わっているものもあります。

こうしたISPのフィルタリングサービスやウイルス対策ソフトの機能を使うことで、大部分の有害サイトにはアクセスができないようになります。但し「学校裏サイト」のような有害サイトは日々増えていますので、必ずしもアクセスを防ぐとは限りません。

有害サイトはリストに登録されたものだけがブロックされるので、新しくできたサイトには対応が追いつかないという弱点もあります。またサービスや機能によっては、「暴力」「セックス」など、有害と思われる単語が含まれるだけでブロックする場合もあり、サイトの内容がこれらを肯定するものか否定するものかまでは判断しない場合もあります。

現在市販されているパソコン用ソフトの中では、i-フィルターというソフトが最も精度が高く使いやすいようです。「i-フィルター」は毎日人が実際にWebサイトを観て有害かどうかを判断しているほか、ユーザーが有害サイトを申請することもできます。また子どもにパソコンを使わせる時間を制限したり、特定のソフトの使用を認めないなどの機能なども多く、フィルタリングソフトとしては最も精度・機能が高くなっています。

何年か前に掲示板への書き込みが原因となり、小学生の女の子が同級生を殺してしまうという事件もありました。当時よりも悪質な掲示板サイトは増えていますので、特に共働きで子どもの様子を見守れない場合や、子ども部屋にパソコンを与えている場合、お子さんが有害サイトへアクセスできないように保護してあげてください。