ベストエフォートって?

インターネット・プロバイダの広告をよ~く見ると、小さく「回線速度はベストエフォートによるものです」などと書かれています。

小さく書くからには、あんまり大っぴらにしたくないことのようですね。さて「ベストエフォート」ってなんでしょう?

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努力はします!でも・・・

「ベストエフォート」は直訳すると「最善の努力をします」となります。

つまり24MbpsのADSLサービスでも「できるだけ頑張りま~す」という程度の意味で、実際にはカタログ通りに24Mbpsの通信速度が出るわけじゃありません。

「ベストエフォート」の反対に「ギャランティ型」があります。こちらは最低限の回線速度など、一定の通信品質を保証するサービスです。

「ベストエフォート」は同じ回線を多数のユーザーが共有して使いますから、同じ時間にたくさんの人がインターネットを利用すると回線が混雑して速度が落ちます。高速道路の速度制限が100km/hでもラッシュ時は渋滞で100km/hは出せなくなるようなものです

またADSLでは収容局と自宅との距離によっても回線速度が違います。収容局に近いほど高速な接続速度が期待できます。十分な回線スピードが得られるのは1.5~2km圏内というところでしょう。

ADSLはボールを放り投げるようなもので、距離が遠いほど通信速度は一気に低下します。NTT東日本のサイトでは自宅の電話番号からADSLの利用可能地域や収容局との距離による伝送損失の程度から適したコースを調べることができます。

ADSLサービスは収容局に近いほど高速な接続が期待できますが、47メガタイプでも伝送損失が20デシベルくらいになると12メガタイプや24メガタイプと大差ないようです。むしろ一番低速な1.5メガタイプのほうが、伝送損失が50デシベルくらいまででも安定した回線速度が期待できるようです。

高速な回線サービスは一発の速さに強い短距離ランナー、低速なサービスは中距離ランナーという感じでしょうか。

現在ダイヤルアップやISDNでインターネットを利用されている方は、ご自宅がどのタイプのADSLに対応しているか調べてみるといいでしょう。1.5メガのサービスでも回線速度は雲泥の差があります。