手のひらサイズのコンパクトなデスクトップPCを探してみた

2017年度の国内パソコン出荷台数は約677万台。このうち、画面一体型のオールインワンタイプを除く純粋なデスクトップパソコンは118万台、つまり17%くらいしかありませんでした。

※JEITA 2017年度パーソナルコンピュータ国内出荷実績

確かに今どきはノートパソコンだって十分な性能がありますから、場所をとるデスクトップパソコンを使う必要はありません。なにしろ狭い日本の家屋ではデスクトップパソコンが占領する面積はバカになりませんよね。

私自身はパソコンを使い始めてから20数年、ずっとデスクトップパソコンを使い続けてきました。打ちやすいキーボードと大きくて見やすいディスプレイは、ノートパソコンでは得られませんから。

けれども、やっぱりデスクトップパソコンは邪魔なんですよね。そもそも、今どき大きなミニタワー型の筐体なんて必要あるのかぁ~! と声を大にして言いたいわけです。じゃあディスプレイ一体型のオールインワンタイプにすればいいじゃない? というのも手ではありますが、オールインワンタイプはどこか壊れたらおしまいという弱点があります。

そこで、デスクトップパソコンの利便性を失わず、できるだけ設置スペースを抑えられるものはないかと思って各パソコンメーカーのサイトをWebサーフィン(死語)しまくってみると、手のひらサイズのパソコンがけっこうあるのを見つけました。

ここでは、それらの中で私自身がこれは! と思ったものを厳選して紹介します。

※以下のスペックや価格等については記事作成時点のものです。最新の情報は各リンクからメーカーのWebサイトでご確認ください。

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Mouse Pro C

いろいろ探してみた中で一番小さかったのがマウスコンピューターのMouse Pro Cシリーズ。上の画像にあるとおり見事に手のひらサイズ。

これだけ小さいとポート類が少なすぎて実用性はどうなんだと心配になりますが、とりあえず必要最小限は揃っています。

1:電源ボタン

2:USB3.0

3:USB2.0

4:マルチカードリーダー

5:micro USB ( 給電専用 )

6:HDMIポート

7:ギガビット対応LANポート

8:ケンジントンセキュリティスロット

もちろん、これだけ小さいとディスプレイの背面におんぶさせることもでき、標準でVESAマウントが付属しています。

Mouse Pro Cの主な仕様
OS Windows 10 Pro 64ビット
プロセッサー インテル® Celeron® プロセッサー N3350 ( 2コア、1.10~2.40GHz、2MBキャッシュ)
メモリ 4GB PC4-19200 LPDDR4-2400
ストレージ 64GB eMMC
グラフィックス インテル® HD グラフィックス 500
Wi-Fi IEEE802.11ac/a/b/g/n 対応無線LAN、Bluetooth® V4.0+LE準拠モジュール
( インテル® Dual Band Wireless-AC 3165 )
価格 32,800円~ (税別)

ストレージが64GBしかなく、さらに空き容量が約37GBなので、データはメモリーカードか外付けHDD等に保存するしかないですね。

Mouse Pro Cは、これ一台あればOKというタイプのパソコンじゃありませんが、単純な事務処理とかお茶の間でYouTube観るためとか限定的な使い方であれば十分でしょうね。

もちろんMicrosoft Office付属のグレードもあるので、詳細はマウスコンピューターのWebサイトでご確認ください。

マウスコンピューター LUV MACHINES mini シリーズ

マウスコンピューター LUV MACHINES mini シリーズ

マウスコンピューター LUV MACHINES mini シリーズ

このページの最上部にも掲載しているが、このマウスコンピューター LUV MACHINES mini シリーズ。外見はそのままに中身をリニューアルしつづけていて、リピーターが多い隠れベストセラーモデルです。

プロセッサはインテルのCeleron、Core i3、Core i5の3種類が用意されているのでコンパクトPCだからと性能面で妥協する必要はありません。マウスコンピューターの直販サイトではメモリやHDD・SSDなどの容量をカスタマイズすることもできるので、さらにパワーアップした構成にすることもできます。

机の上に置いても邪魔にならないサイズですが、VESA対応ディスプレイなら背面にオンブさせて、さらに省スペースにすることができます。

VESA対応ディスプレイの背面にドッキング可能

LUV MACHINES mini シリーズは構成が異なる数タイプが用意されていますが、ストレージはHDD(ハードディスクドライブ)よりもSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載したものがお勧めです。SSDは大容量のメモリカードのようなもので、HDDよりも読み書きスピードが速いので、キビキビした動作が得られます。

LUV MACHINES mini シリーズの仕様
OS Windows 10 Home 64ビット
プロセッサ
  • インテル Celeron 3865U
    (2コア・2スレッド、1.80GHz、2MBキャッシュ)
  • インテル Core i3-7100U
    (2コア・4スレッド、2.40GHz、3MBキャッシュ)
  • インテル Core i5-7200U
    (2コア・4スレッド、2.50~3.10GHz、3MBキャッシュ)
メモリ
  • 4GB PC4-17000 (4GB×1)
  • 8GB PC4-17000 (8GB×1)
  • 16GB PC4-17000 (16GB×1)
グラフィックス
  • インテル® HD グラフィックス 610(Celeron)
  • インテル® HD グラフィックス 620(Core i3、Core i5)
ストレージ
  • 500GB SerialATAII 5400rpm
  • 64GB Serial ATAIII
  • 120GB SSD Serial ATAIII
  • 240GB SSD Serial ATAIII
  • 480GB SSD Serial ATAIII
ポート類 マルチカードリーダー(SDXC,SDHC,microSD,MMC)、D-sub×1、HDMI×1、USB2.0x2、USB3.0x4、
ネットワーク IEEE 802.11 ac/a/b/g/n ・ Bluetooth® V4.2 + LE 準拠モジュール
その他 USB光学式スクロールマウス、USB日本語キーボード、VESA取り付けキット・フットスタンド
価格 36,800円~(税別)
価格や仕様は予告なく変更される場合がるので、最新の情報は下記リンクからマウスコンピューターのWebサイトでご確認ください。
 

富士通 ESPRIMO WD2/C2

富士通 ESPRIMO WD1/B2

富士通 ESPRIMO WD2/C2は外付けHDD並みのコンパクトPC。店頭ではDHシリーズとして販売されている製品のWeb限定モデルで、プロセッサの種類やメモリ・ストレージの容量など、主要なパーツのほとんどをカスタマイズして購入することができ、選択したオプションによってはかなりハイスペックな構成に仕立てることができます。

注目ポイントとしては、オプションのグラフィックス機能に

マウスコンピューターのLUV MACHINES mini シリーズに比べると一回り大きなサイズですが、光学ディスクドライブやUSB3.0x6ポート、PCI Express x16スロットなどデスクトップパソコンとしての拡張性を犠牲にしない設計になっています。

横置きも可能なので、オプションのディスプレイマウントキットを使えば下図のように設置することもできます。

富士通 ESPRIMO WD1/B2とディスプレイマウントキット

富士通 ESPRIMO WD1/B2とディスプレイマウントキット

プロセッサには最新の第7世代Intel Core プロセッサファミリーを採用しているため、下位グレードのCeleronプロセッサでもふだん使いには十分な処理性能を持ち合わせているうえ、表示機能も従来モデルよりさらに進化しています。

ちょっと気になるのは無線LAN機能が3,240円のオプション扱いになっていること。せっかくのコンパクトPCですからワイヤレス機能は標準仕様にしておいてもらいたいところですね。

とは言えパワフルな処理性能を持ったコンパクトPC、というよりワークステーションで、しかも富士通の製品という安心感はじゅうぶん魅力的だと思います。

 富士通 ESPRIMO WD1/B2の主な使用
OS Windows 10 Home 64ビット版
プロセッサ
  • Intel Celeron G4900(2コア/2スレッド/3.10GHz)
  • Intel Core i3-8100(4コア/4スレッド/3.60GHz)
  • Intel Core i5-8500 (6コア/6スレッド/3.0~4.10GHz)
  • Intel Core i7-8700 (6コア/12スレッド/3.20~4.60GHz)
メモリ
  • 4GB (4GB×1)
  • 8GB (4GB×2) [デュアルチャネル対応]
  • 16GB (8GB×2) [デュアルチャネル対応]
  • 32GB (8GB×4) [デュアルチャネル対応]
グラフィックス
  • Intel UHD Graphics 610 (Celeron G4900)
  • Intel UHD グラフィックス 630 (Core i3-8100, Core i5-8500, Core i7-8700)
  • NVIDIA Quadro P620 2GB
  • NVIDIA GeForce GTX 1050 2GB
ストレージ
  • 500GB HDD
  • 1TB HDD
  • 3TB HDD
  • 256GB SSD (NVMe)
  • 512GB SSD (NVMe)
  • 1TB SSD (NVMe)
光学ドライブ
  • スーパーマルチドライブ
  • Blu-ray Discドライブ
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠+Bluetooth v4.1準拠 (+3,240円)
価格 74,921円~ ※クーポン適用価格

ASUS VivoMini UN65 (UN65U-M191Z)

ASUS VivoMiniにも複数のモデルがありますが、中にはコンポーネントが古かったりスペックがショボすぎたりと玉石混交なので、その中でまともなスペックのものを紹介します。

ASUS VivoMini UN65 (UN65U-M191Z)の仕様
OS Windows 10 Home (64ビット)
プロセッサ インテル® Core™ i5-7200U
(2コア・4スレッド、2.50~3.10GHz、3MBキャッシュ)
メモリ 8GB DDR4-2133 (PC4-17000) ※空きスロットx1
グラフィックス インテル® HD グラフィックス 620 (CPU内蔵)
ストレージ
  • 16G M.2 SSD (Intel® Optane™ memory)
  • 1TB HDD
サイズ 幅131mm×奥行き131mm×高さ52mm
通信
  • 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T (RJ45)
  • Intel 7265 Dual Band IEEE802.11a/b/g/n/ac
  • Bluetooth® 4.1
価格 89,800円

ちょっと注目ポイントなのがストレージで、16GBのM.2 SSDと1TBのHDDとなっていますが、よくあるOSやアプリはSSDに、データはHDDに保存というものではありません。

M.2 SSDはHDDのキャッシュ(一時的な記憶装置)として働きます。これによってHDDだけよりも高速な読み書きスピードが得られるようになります。ほんとうは大容量のSSDだけのほうが読み書きは早いのですが、その分コストアップにもなるので、スピードと記憶容量のバランスをとった構成といえます。

プロセッサーとメモリ容量は十分ですね。ゲームとかよほど負荷のかかる使い方をしなければ、このスペックで不満を感じることはないはずです。

この他に、VESAマウント、ワイヤレス・キーボード、ワイヤレス・マウスなどが付属します。