スマホも注意!アダルトサイト ワンクリック詐欺の対処方法

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アダルトサイトにアクセスすると「登録されました。利用料金98,000円をお支払いください」などと表示される、いわゆるワンクリック詐欺による被害があとを絶ちません。
近ごろはスマートフォンユーザーを狙った手口が多くなり、それにつれて中高生の被害も目立っています。

ワンクリック詐欺は犯罪ですので、登録や請求画面が表示されても無視するのが一番の方法です。と言われても不安だという方は、続きをお読みください。

ワンクリック請求は徹底的にシカト!

アダルトサイトの中には、会員になると高画質な動画や作品の全編が見られる有料サービスを提供しているところもあります。こうした、まともに運営しているアダルトサイトならアクセスしてすぐに登録となることはありません。

ワンクリック詐欺を行う違法なアダルトサイトの場合は、広告や動画をクリックしたり「18歳以上はこちら」と書かれたリンクをクリックすると、すぐに登録完了や料金の請求画面が表示されます。

そんな画面が表れても支払う必要はありません。

そもそも「契約」はサービスの提供者と申込者のあいだに「合意」がなければ成立しません。さらにインターネットでの取引は、申込者が契約内容をじゅうぶん確認できるようになっていなければなりません。

通販サイトで買い物をするときのことを思い出してください。最後に品名、価格、数量、購入者、住所などが表示されて確認してから購入ボタンをクリックしますよね。あれは法律に基づいて申込者に契約内容を確認させているのです。

なので、いきなり「登録完了しました。料金を払ってください」と表示されても、法律的に無効です。

アダルトサイトは個人情報を狙っている

アダルトサイトの請求は無視するのが一番ですが、実際にはサイト側と連絡をとってしまうケースがあとを絶ちません。家族や職場にばれないうちに解決したいという心理から、焦って連絡してしまうことが多いようです。

サイト側はユーザーが動揺しているうちに連絡させたいので、支払期日を3日など短めに設定したり、期日までに払わない場合は自宅や職場に請求書を送るなどと不安をあおってきます。よくある方法としては、以下のような手口です。

個人が特定されたと思わせる

画面に利用者のIPアドレスなどを表示して、いかにも個人が特定されたと思わせる方法は、古くからあるアダルトサイトの常套手段です。しかし、IPアドレスから個人が特定されることはありません。ぜいぜいわかるのは、どこのプロバイダを使っているかくらいです。

Webサイトを運営していれば、訪問者のIPアドレスやOS、ブラウザの種類などはわかりますが、どこの誰かまではわかりません。警察や検察が捜査の必要からプロバイダに個人を特定させることはありますが、エロサイトにまで個人情報を渡すとプロバイダが罰せられてしまいます。

また新手の手口として、カメラのシャッター音を鳴らして料金の請求画面を表示することがあります。ユーザーに顔写真を撮られたと思わせて不安にさせる手口ですが、実際はシャッター音の音声ファイルを再生しているだけです。

キャンセルの手続きに見せかけて連絡をさせる

「間違って登録した方はこちら」とか「退会申請はこちらです」という項目をクリックさせて、電話させる方法も増えています。

しかしキャンセルのために電話をすると「退会費用として5万円が必要になります」など、またもお金を請求されることになります。

さらに電話番号の先頭に「186」が付けられていることもあるので注意が必要です。例えば「186-03-xxx-xxxx」となっていると、非通知設定でかけても電話番号が相手に通知されてしまいます。

もし連絡をしてしまった場合でも、お金は払わずに無視し続けるのが最善の方法です。
電話番号が知られてしまった場合は、しばらくのあいだはアドレスに登録していない番号には出ないようにするほうがいいでしょう。

プリペイドカードで支払わせる手口も増加

最近はネット専用で使えるプリペイドカードが増えてきました。コンビニなどで手軽に購入することができるため、アダルトサイトの支払い手段としても悪用されています。

アダルトサイト側はユーザーにプリペイドカードを買って、そのカード番号を連絡するように指示します。ユーザーは指定された金額分のカードを買い、その番号をメールに記載したり写真に撮ってサイト側に送信します。

これはサイト側に現金で支払ったことと同じです。ネット専用のプリペイドカードは購入したのが誰であろうが、番号さえあっていれば代金が引き落とされます。この手段はアダルトサイト側にとっては、口座を開設する必要がないというメリットもあります。

ワンクリック詐欺は取りやすいところから取る

ワンクリック詐欺を行うようなアダルトサイトは、あの手この手を使ってだましてきます。不謹慎な言い方ですが、へたな一般企業の経営者より、ずっと知恵を絞っているんじゃないかと感心するくらいです。

ただ、これまで見てきたように、その手口は割と単純な方法です。それでもアダルトサイトへアクセスしたことが知られると恥ずかしいので、つい焦って連絡をとってしまう人があとを絶ちません。

いくら不正な請求だとわかっても、無視していると何かされるんじゃないのか? と不安になるかもしれませんが、その可能性は低いでしょう。

もしあなたが払わなくても、他にだまされる人はいくらでもいます。なんとしても、あなたからお金を取ってやろうと頑張るより、さっさと次のカモを探すほうが効率的です。これは振り込め詐欺などにも言えます。

繰り返しになりますが、ワンクリック詐欺はとことん無視するのが一番いい方法です。それでも相手がしつこく請求した場合は、しかるべきところに相談するのがいいでしょう。

独立行政法人 国民生活センター 通報/相談窓口・紛争解決