大切なデータを失わないために、長期間しっかり保存する3つの方法

長い間パソコンを使い続けていると、過去に保存しておいたデータがあちこちに分散して、いざ必要なときには紛失していたり、メディアが劣化して読み出せないということもあります。

家族や友人との楽しかった思い出や仕事に役立ちそうなデータなどを、いつまでも確実に保存しておくために最善の方法を探ってみましょう。

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データを保存したそのメディア、いつまで使えますか?

データの保存方法を考えるときは、10年経ってもその記録メディアが使えるかどうかを考える必要があります。

10年後も使えるかどうか? これには2通りの意味があります。

1つは記録メディアそのものが劣化して、読み込みができなくなる可能性です。

例えばCDやDVDなどの光学メディアは熱や傷に弱く、ハードディスクも使用時間が長くなるほど寿命が短くなります。USBメモリもコネクタ部分の汚れやリーダーとの相性が悪いと読み込めなくなることが多いメディアです。

もう1つの意味は、その記録メディアが将来に渡って使われ続けるかどうかです。

かつてはフロッピーディスクが大活躍した時代がありましたが、CDやMOディスクの普及で次第に使われなくなり、そのMOディスクもCDが普及すると姿を消しました。

このように記録メディアには寿命や流行り廃りがあるので、10年後もそのメディアが一般的に利用されているかどうかを考える必要があります。

データの長期保存に適した3つの媒体

長期間のデータ保存に強くて、10年後もきっと生き残っている記録メディアは何か? 100%絶対とは言えませんが、この先10年くらいは大丈夫だろうと思うものを3つ挙げます。

オンラインストレージ

今後、もっともユーザーや記憶容量が増えていくと思われるのがオンラインストレージです。

オンラインストレージはユーザーからデータを預かるクラウドサービスの一種で、その歴史はまだ始まったばかり。これから10年と言わず、もっと未来まで利用されるでしょう。

光ディスクやハードディスクなど、形のある記録メディアは震災や火災が起きた場合は全て失ってしまいます。しかしデータをオンラインストレージに保存しておけば、その心配は、ほぼ無くなります。

もちろんデータセンターが被災する可能性もありますが、保管されているデータは何重にもバックアップされていたり、建物の耐震耐火性能も一般の建築物より高いので、データを自宅だけに保管しておくよりは、はるかに安心です。

オンラインストレージなら、もし被災しても生活が落ち着いてからデータをダウンロードできますし、アカウント(IDやパスワード)さえ覚えていれば職場やネットカフェなどインターネットが使えるところから、いつでもデータにアクセスすることができます。

 Google Drive 無料プランでも15GB利用可能。有料プランは100GBで2,500円/年から20TBで26,000円/年まで5コース用意されています。
 box 無料プランは10GB。個人向けにはPersonal Pro(1,200円/月) の他に、ビジネス向けには100GB(1ユーザーあたり550円/月)から容量無制限プランまで用意されています。
 OneDrive  マイクロソフトが提供。無料プランは5GB。有料プランは50GB(249円/月)の他に、Office 365 Soloのユーザーは1年間1TBの容量が利用できます。
Dropbox  無料プランは2GBまでと少々物足りないですが、使いやすいので初めてのクラウドストレージにいいと思います。Plusプランは1TB(12,000円/年)、Professionalプランも1TB(24,000円)ですが、ビジネス向け機能が備わっています。

データの長期保存のために作られた「M-DISC」

DVDやブルーレイディスクは広く普及していて価格も安く、これからも記録再生メディアとして長いあいだ利用され続けるでしょう。ただし耐久性に難があるため、経年変化によってデータの読み出しができなくなる可能性も高いのが弱点です。そこで最近では、M-DISCというものが注目されています。

M-DISCとは、耐久性を高めたDVDやブルーレイディスクのことです。

通常のDVDやブルーレイなどの光ディスクは、記録層の色素にレーザーを照射してデータを書き込んでいきますが、M-DISCは記録層に金属製の素材を使用して物理的にデータを刻み込んでいきます。

このため通常のDVDやブルーレイディスクの弱点である熱や傷などに強く、長期間のデータ保存に適しています。※開発元や販売元は数100年から1000年は大丈夫と豪語しています。

M-DISCはDVDやブルーレイディスク用のドライブで読み込むことができますが、書き込みには対応するドライブが必要です。

と言っても、M-DISC対応の外付けドライブも安価な製品が出てきましたし、ディスクの価格も手ごろになってきました。順調に普及していくかどうかは今後に注目です。

2千円台でM-DISCが2枚付属するので、かなり買い得感の高い外付けドライブ。メーカーはパソコンや基盤メーカーのASUSなので安くでも信頼できます。
ASUSバスパワー ポータブル DVDドライブ (Amazon.co.jp)

大容量のHDDを搭載したNAS

NASとはNetwork Attached Storageの略で、日本語ではネットワーク接続型ハードディスクなどと記述されることが多いのですが、そのままローマ字読みの「ナス」で通じます。

一般的な外付けハードディスクはパソコンに直接接続して使うため、他のパソコンで使うときにはケーブルを付けたり外したりする手間がかかります。

NASは一度インターネットルーターのLANポートなどに接続すれば、同じネットワークに接続している全てのパソコンやタブレット、スマートフォン、テレビなどからNASに集約されたデータにアクセスできます。さらに外出先からでも自宅のNASにアクセスできるので、録画しておいた動画を外出中に見ることも可能です。

ここ数年で低価格モデルのNASが普及しており、ハードディスクを2基内蔵できる2ベイタイプなら本体が2万円前後、これに3TBのハードディスクを入れても3万円前後でデータの一括管理ができるようになります。

NASは最低でもハードディスクを2基内蔵できるので、最初は1つのハードディスクだけ内蔵しておき、2年くらい経ったら空いているベイにより大容量のハードディスクを入れてデータを移したり、最初から2基のハードディスクに同じデータを書き込んでおく、などの方法でデータを保存することができます。

2ベイタイプのエントリーモデル「Synology DiskStation DS218j」
これ一台あると家じゅうのデータを一括管理することができるので、我が家でも重宝しています。
Synology DiskStation DS218j (Amazon.co.jp)

確実にデータを保存しておくには、複数の方法を組み合わせる

ここまでオンラインストレージ、DVD・ブルーレイディスク、NASと3つの記録メディアを紹介してきましたが、確実にバックアップしておくには2つ以上の方法を併用する必要があります。

自宅ではNASの利用が便利で簡単ですが、万一、地震や火災に見舞われた場合に備えてオンラインストレージの併用は必須です。

オンラインストレージは利用できる容量が大きいほど料金が高くなるので、出費を抑えるなら、どうしても失いたくないデータだけを選んで保存しておくといいでしょう。

昔はフロッピーディスクやCDくらいで間に合っていたバックアップも、画像や映像が高画質になるにつれてデータ量も大きくなりました。これからも大切なデータの容量は、増えることはあっても減ることはないでしょう。

増え続けるデータを確実に保存しておくには、やはり容量を柔軟に拡張できるNASのハードディスクやオンラインストレージがベターだと思います。

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