中古パソコンは損です

先日、中古パソコンにダイヤルアップ接続の設定をしてほしいと頼まれました。結果的にはモデムのドライバがないため設定はできずに終わり、あと1万円少々出せば新品のノートPCが買えたというお話です。

頼んできたのは実家のご近所さん。つまりウチの親の友だちが、新聞広告を見て中古のノートパソコンを購入。インターネットにつなぎたいからダイヤルアップの設定に来てほしいということでした。親同士の付き合いという事情のため、完全無報酬のボランティア作業です。

インターネットの設定そのものは数分で終わる作業です。プロバイダとの契約書を見てIDやパスワード、電話番号を入力するだけで普通は接続できます。ただ今回は最初から中古パソコンと聞いていたので悪い予感はありました。案の定予感は的中して、設定に必要な情報を入力してもモデムが認識されないというエラーが発生。

システム情報をチェックすると、NECのパソコンなのにThinkPad用のモデムドライバが表示されています。NECのパソコンにIBM用のOSをインストールしているんじゃ、必要なNEC用のドライバがないわけです。

この中古パソコンを買ったときに付いてきた付属品を全部出してもらいましたが、本体のほかにはいくつかの書類があるだけ。どこをどう見てもCDはおろかフロッピー1枚見当たりません。多少の良心が残っている中古販売店なら、せめてドライバくらいはつけてくるんですけどね。

この時点でどういう状況なのかを説明して、作業は中止となりました。どうしてもダイヤルアップ接続するのであれば、外付けのモデムを購入するのが一番早い方法です。

ご近所の御主人、安かったから買ったと言いますが領収書を見ると3万円もする中古パソコンです。OSはおろかドライバすらなく、CPUはCeleron 1.6GHz、メモリは512MBという数世代前のシロモノが3万円。

量販店で売っている8万円以上のノートPCしか知らなければ3万円が安いと思うのでしょうが、今どきはノートPCでも4万円台で新品が購入できます。

この時期、新入学や転勤などでも中古パソコンを購入する人が多いと思いますが、自分でなんとかできるという自信がなければ、新品のノートPCを買うほうが無難です。

 

 

コラム
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