Windows 10は2025年10月14日にサポートを終了することになります。
そのままWindows 11へのアップデートがすんなりできるパソコンを使っていれば問題ありませんが、少し古いパソコンではWindows 11へのアップデートができない可能性があります。
日本でのWindows搭載機器は、2024年1月時点で約6,800万台と推定されています。このうち、Windows 11を搭載機器は約740万台から1,000万台程度と考えられています。
つまり、まだWindowsユーザーの90%はWindows 11にしていないわけです。このうちの仮に30%がWindows 11にアップデートできるとしても、残りの60%ものユーザーは秋までにWindows 11のパソコンに買い替える必要を迫られます。
パソコンの1台や2台、いつでもポンと新品で買える人は問題ありませんが、ありとあらゆるものが値上げの現在、パソコンを新品で買い替える余裕のない人も多いでしょう。
そこで今回は、Windows 11には中古パソコンも検討してはいかがでしょうか? という内容になっています。
我が家が購入したWindows 11搭載の中古パソコンが快適だった!
うちにあるパソコンの中でも、もっとも古かったデスクトップパソコンがご臨終になり、その代替機を中古で購入しました。それがこれ↓です。
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2020年ころのデスクトップパソコンですが、第10世代のIntel Core i5プロセッサー搭載なので、ブログを更新したり簡単な画像の編集など、ふだん使いには今でも充分すぎるスペックです。
また、内部へのアクセスのしやすさは、メンテナンスやパートの交換に便利なのも決め手でした。
あなたのパソコンはWindows 11に対応している?
もし今お使いのパソコンがWindows 11にアップデートできるなら、なにも問題ありません。Windowsアップデートなどで、いつでもWindows 11にできます。
Windows 11へのアップデートに必要なパソコンのスペック
- プロセッサー:1 GHz以上の動作周波数を持つ、2コア以上の64ビット互換プロセッサー
またはSoC(System on a Chip) - メモリ:4GB以上のRAM。
- ストレージ:64GB以上の空き容量
- システムファームウェア:UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)およびセキュアブート対応
- グラフィックカード:DirectX 12以上に対応したWDDM 2.0ドライバーを持つグラフィックカード
- TPM:Trusted Platform Module(TPM)バージョン2.0が必要
一見すると要求されるスペックは高くありませんが、最後のTPM2.0がくせものです。
TPM2.0とはWindows 11に必要なセキュリティ機能で、ここ数年以内に購入したパソコンなら、だいたい対応しています。具体的には、以下のプロセッサーを搭載していれば大丈夫です。
- 2017年以降に発売された第8世代Intel Coreシリーズ(Coffee Lake)以降のプロセッサー
- 2018年以降に発売されたAMD Ryzen 2000シリーズ(ZEN+)以降のプロセッサー
これらより新しいプロセッサーなら、問題なくWindows 11にできます。
Windows 11対応の中古パソコンは、品薄が予想されます
問題はそれよりも古いパソコンを使っている場合ですね。
Windows 10が発売されてから今日まで、パソコンを買い替えずに使い続けてきたユーザーも多いので、古いパソコンのままだと秋以降も使い続けるのはむずかしくなります。
※Linuxを入れるとか、ChromeOS Flexを入れるなどの方法はあります。
YouTubeやブログなどで非対応のパソコンにWindows 11をインストールする方法を紹介している人たちもいますが、こうした裏技的な方法でインストールしても、Windowsアップデートが受けられないなどの不具合が予想されるので、手を出さないほうが無難です。
下手な小細工で延命するよりも、私のようにWindows 11に対応している中古パソコンを選ぶ方法もあります。
ただし、中古パソコンは選び方に、ほんの少し注意が必要です。
Windows 11対応 中古パソコンの選び方
ストレージは高速なSSD一択!
現在のパソコンはHDD(ハードディスクドライブ)の代わりに、SSD(ソリッドステートドライブ)というメモリを使った記憶装置が主流です。
SSDはデータの読み書きが高速なので、Windowsやアプリケーションの起動が爆速です。おそらくHDD時代のパソコンを使っている人なら、あっという間にWindowsが起動するスピードに感激すること間違いありません。
またHDDと違って機械的に動作する部分がないので、衝撃に強いというメリットもあります。これはとくに、ノートパソコンでメリットが大きいでしょう。
最近の中古パソコンショップは、新品のSSDに取り換えてWindows 11をインストールしているところも多くなっています。
メインメモリは最低でも8GB
Windows10は4GBのメモリでも、日常的な用途なら、それほど不足を感じませんでしたが、Windows 11では8GBメモリのほうが快適です。
画像や動画編集に使う場合は最低でも16GB、できれば32GBは欲しいところです。
パソコンショップによっては、購入時にメモリを増量するオプションを受け付けているところもありますので、予算の範囲内で、できるだけ多めにメモリを選ぶほうがいいでしょう。
ノートパソコンは、できるだけ年式が新しいものを
今どきは「パソコン」と言うと、たいていノートパソコンを指しますが、ノートパソコンは便利な反面、デメリットもあります。
まず、中古のノートパソコンはバッテリーが寿命を迎えているものが多くあります。と言うより、中古のノートパソコンにバッテリーは期待できません。
持ち運ぶことのない人はコンセントにつなげば済みますが、モバイルユーザーに中古のノートパソコンは、あまりおすすめできません。
また、ディスプレイも消耗品ですので、年式の古いノートパソコンだと購入して間もなくご臨終ということもあり得ます。
スペック的な注意点と言えば、これくらいですが、中古パソコンは保証期間が短いので、届いたらすぐに使って、初期不良がないか確認することも大切です。
とは言っても、具体的にどんな中古パソコンを選べばいいのかわからないですよね。
そこで最後に、おすすめできる優良中古パソコンをいくつか紹介します。
※在庫はその都度変わりますので、必ずリンク先のショップで確認してください。
dynabook GCX83/WLE A69AG6W51LL1
モバイルユーザーに人気が高い「dynabook」の未使用品です。
プロセッサーは第13世代の「Core i5 1340P」を搭載。12コア・16スレッドと高性能かつ優れた省エネ性能となっています。なにより、未使用品というところが安心できるポイントですね。保証期間も6か月とたっぷり。
13インチ画面に875gと超軽量なので、毎日モバイルする人にピッタリのモデルです。そして2023年と比較的新しいプロセッサーなので、その性能はもちろん現代レベルです。
第13世代Intel Core i5 1340Pプロセッサー
メモリ 8GB
SSD 256GB
ドライブ 非搭載
ディスプレイ 13.3インチ(1920×1080)
通信 LAN(1000BASE-T)/Wi-Fi(a/b/g/n/ac/ax)
USB Type-C(Thunderbolt4)x2/Type-A(3.2 Gen1)x2
その他 Webカメラ/Bluetooth5.1/HDMI/microSDスロット
OS Windows11 Home(64bit)
販売価格:84,800円(税込)
dynabook GCX83/WLE A69AG6W51LL1 オニキスブルー
HP ProBook 450G6
15.6インチ・フルHD画質の大画面で、動画の視聴にも最適。第8世代Intel Core i5 8265Uプロセッサーは最大3.9GHzまでブーストアップ可能、メモリも16GBとたっぷり。日常的な用途なら、まず不満のないスペックです。
また、保証期間を最大3年間に延長も可能なので、安心して購入できるモデルです。
第8世代Intel Core i5 8265Uプロセッサー
メモリ16GB(8GB+8GB)DDR4-2666
256GB SSD
15.6インチディスプレイ Full HD(1920×1080)
OS Win11 Pro 64bit
価格:50,600円(税込み)
VAIO Pro PK
スタイリッシュなWindowsノートパソコンとして人気のVaio。モバイルにもデスクトップの代わりにも使えるオールマイティーな14インチ画面モデルです。
お手頃価格のノートパソコンですが、バッテリー容量はまだ80%以上を維持しているので、モバイル用にも使えます。
14.0インチ フルHDディスプレイ
第11世代Intel Core i5 1135G7プロセッサー
8GBメモリ
Windows 11Pro
満充電時バッテリー容量80%以上
延長保証は最大3年間
価格:53,500円
HP Pro SFF 400 G9
置き場所をとらないコンパクトなデスクトップパソコン。内部へのアクセスも簡単なので、パーツの交換やメンテナンスも容易。長く使いたい人にピッタリのモデルです。
また、このモデルもメモリ増量や保証期間の延長などが選択できます。
第12世代Intel Core i5 12500プロセッサー
8GB メモリDDR5-4800
256GB SSD
DVDスーパーマルチドライブ
OS Win11 Pro 64bit
※ディスプレイは別売りです。
価格:69,300円(税込み)
NEC Mate タイプMB MKM30/B-4
日本製のパソコンとして安定した人気のNEC製パソコン。第12世代Core i5プロセッサー搭載でこの価格は、かなり狙い目モデル。
保証期間はなんと、新品同様に12ヵ月保証!
ただしストレージがHDDなので、自分でSSDに換装できる&Windows 11をインストールできる人向けとなります。
こっちにしておけば良かった……(と、心の声)
第12世代Intel Core i5 12500プロセッサー
8GBメモリ DDR5-4800
500GB HDD SATA
DVDスーパーマルチドライブ
Windows10 Pro 64bit
価格:24,200円(税込)
HP EliteDesk 800 G4 SF
最後に紹介するのは、コンパクトなデスクトップパソコン「HP EliteDesk 800 G4 SF」です。
338(幅) × 308(奥行) x 100(高さ) mmという超省スペースなので、どんな環境でも設置スペースに困ることはありません。
第8世代Intel Core i7-8700プロセッサー
16GBメモリ
256GB SSD+1TB HDD
Windows 11 Home
価格:37,800円(税込み)