AIから思いどおりの回答を得たいのに、いつもズレた結果が返ってくる──そんな経験はありませんか? じつは、多くの人が見落としているのが「プロンプトの構造化」です。
人間と同じように、AIも整理された命令のほうが指示を理解しやすくなります。そこで最強の武器になるのが Markdown記法。
この記事では、誰でもすぐに実践できる「AIに正確・明確に指示が伝わるMarkdownプロンプト術」を、具体例を交えて徹底解説します。
プロンプトの基本は構造化されたテンプレート
最初に覚えておきたいのは、AIにとって指示が伝わりやすいプロンプトの書き方です。まずは、以下のテンプレートをご覧ください。
【コピペ保存推奨】AIが理解しやすいプロンプトのテンプレート
【役割】あなたは〇〇の専門家です。
【目的】[何のために・誰向けに・どんな効果を狙うか]。
【入力】(必要なら素材やデータ)
【成果物の形式】(見出し構成 / 文字数 / 出力形式:Markdown・JSON・表など)
【スタイル】(口調・難易度・NG表現・用語統一など)
【制約】(正確性/引用/禁止事項/トーン/日本語表記ルール 等)
【例】(良い例・悪い例を1つずつ入れると精度UP)
【評価基準】出来の良し悪しを判断するチェックリストを列挙
それじゃ、このテンプレートに沿って、例を挙げてみます。
【役割】あなたは財政問題に精通した経済評論家です。
【目的】日本におけるベーシックインカムの必要性を検討する記事を書いてください。
【入力】
・https://sittoku.net/xxxx.html
・https://www.mof.go.jp/xxxx.htm
・https://www.mhlw.go.jp/xxx.pdf
【成果物の形式】
・文字数は5000~6000字
・記事中の見出しはH2、H3まで
・出力先はWordpress
【スタイル】(口調・難易度・NG表現・用語統一など)
・文体は「です、ます」調で
・一般人にもわかりやすく説明する
・文章の構成は、主張・理由・具体例・結論の順で
【制約】
・特定の政党や省庁の主張には影響されない
・断定的ではなく、議論のきっかけとなるように
・太字に**は使わない。
・数字は半角英数で
【例】
・良い例:https://sittoku.net/good-contents.html
・悪い例:https://sittoku.net/bad-contents.html
【評価基準】
・タイトルは読者の興味を喚起しているか
・記事中のデータに信頼性はあるか
このままでもいいんですが、【】とか、ちょっと面倒くさいですよね。そこでMarkdown記法を使いましょう。
なぜMarkdownはAIプロンプトと相性がいいのか?
Markdownとは、Web記事やドキュメントを書くための簡易的な記法で、「#」や「-」などの記号を使って見出しや箇条書きなどを指定するものです。この書き方は、AIにとっても「情報の階層と重要度が明確な文章」 として解析しやすい特徴があります。
Markdown記法は、とくに次の点で有利です。
- 見出し(#)でテーマの区切りが分かりやすい
- 箇条書き(- / 1.)で構造がクリア
- コードブロックで例示が誤解されにくい
- 太字・引用などで意味付けが明確
AIは文章の意味を統計的に解析しているため、構造が明確になっているほうが意図のズレが大幅に減り、望む回答が返りやすくなります。
Markdownを使わないとどうなるか?
逆に、Markdownなしの文章は、AIにとって次のような問題を生みがちです。
- 条件が一つの文に混在して「どれが重要か」曖昧になる
- 情報の順序がAI側の解釈に左右される
- 短文だと意図が不足し、長文だと理解が分散する
- 追加条件や例が文章の中に埋もれる
その結果、
- 出力形式がバラバラ
- 重要な条件が抜け落ちる
- そもそも意図がズレる
といった不具合が起きやすくなります。
Markdownを使えばAIが“文の構造”を捉えやすくなり、出力の安定性と再現性が大幅に上がるわけです。
先ほど例に挙げたプロンプトをMarkdown記法で書き直してみましょう。
# あなたは財政問題に精通した経済評論家です。
## 日本におけるベーシックインカムの必要性を検討する記事を書いてください。
## 参照先
– https://sittoku.net/xxxx.html
– https://www.mof.go.jp/xxxx.htm
– https://www.mhlw.go.jp/xxx.pdf
## 文章形式
– 文字数は5000~6000字
– 記事タイトルはH1
– 記事中の見出しはH2、H3まで
– 出力先はWordpress
## 文章スタイル
– 文体は「です、ます」調
– 一般人にもわかりやすく説明する
– 文章の構成は、主張・理由・具体例・結論の順で
## 制約条件
– 特定の政党や省庁の主張には影響されない
– 断定的ではなく、議論のきっかけとなるように
– 太字に**は使わない。
– 数字は半角英数で
## 具体例
### 良い例
– https://sittoku.net/good-contents.html
– https://basicincome/good-contents.html
### 悪い例
– https://sittoku.net/bad-contents.html
– https://basicincome/bad-contents.html
## 評価基準
– タイトルは読者の興味を喚起しているか
– 記事中のデータに信頼性はあるか
Markdown記法の書き方
「#」記号は見出しレベルを表し、「# 」で大見出し、「## 」で中見出し…になります。
見出しレベルは小見出し「### 」までに留めておくほうがいいでしょう。
※Markdown記法では、記号のあとに半角スペースを入れます。
箇条書きは「-」または「*」で黒丸リスト、「1.」のように数字のあとに「.」を付けると連番のリストとなります。
なぜ人間もAIも「階層構造」を理解しやすいのか?
人は「階層構造」で情報を整理すると、
- 重要度がわかりやすい
- 思考の抜け漏れが起きにくい
- 記憶保持率が上がる
という特徴があります。
AIも同じで、階層化された情報(=Markdown)は“文章の意図”と“構造”を同時に理解しやすいため、非常に強力なプロンプト手法になります。
具体的にどんな場面で効果がある?
Markdownプロンプトは、以下のケースで特に効果を発揮します。
- ✅ 長文の文章生成(小説・ブログ記事)
- ✅ 構造が重要な資料作り(企画書・レポート)
- ✅ プログラミングのコード生成
- ✅ ステップの多いタスク(作業手順・マニュアル)
- ✅ 画像生成のプロンプト(構造化すると精度が上がる)
明日から使える!Markdownプロンプトのコツまとめ
- 見出しでテーマを区切る
- 箇条書きで要点を分解する
- 出力形式を明示する
- 例示はコードブロックに入れる
- 曖昧な表現は避ける(“なるべく”“少し”“いい感じに”等)
Markdownは文章を“構造”という形に変換するため、AIが誤解しづらく、再現性の高い出力が得られます。
なお、Markdown記法については、以下のページでも解説していますので、こちらも併せてご覧ください。


