最近、「AI PC」と称するパソコンを目にすることが増えていませんか? それから「Copilot」とか「NPU」なんていう耳慣れないワードも見聞きするようになりましたね。
「どうやら、今どきのPCには、AI機能がついているらしい」とまではわかっても、具体的にはどういうものなのか? PCの買い替えを控えて、気になっている人も多いんじゃないでしょうか。
今回は、そんなAI PCについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。この記事を読めば、今まで謎だった言葉の意味がスッキリさっぱり理解できるはずです(多分)。
そもそも「AI PC」って何?
今どきAI(人工知能)がわからん!という方は少ないと思いますが、ChatGPTとかGeminiのように、何か話しかけると答えてくれたり、文字で説明するだけで絵や動画を生成してくれるアレです。
AI PCを一言で言うと、「そういうAIを内蔵したパソコン」のことです。
今までAIを利用するには、インターネットを介したサービスを利用する必要がありましたが、そうしたサービスを内蔵しているのがAI PCです。そのために、従来のPCよりも、AIに最適化された設計になっています。
これまでのパソコンでもAIは動かせましたが、その処理はCPU(パソコンの脳みそ)やGPU(画像処理の専門家)といった、昔からある回路が担当していました。しかし、CPUやGPUはAIの処理だけを行っているわけではありません。
そこで、AIを専門に担当する新しいプロセッサーが必要になります。それが「NPU(Neural Processing Unit)」です。
「Neural」という単語からもわかるとおり、NPUは人間の脳細胞の仕組みを模した作りになっており、まさに「人工知能」なプロセッサーです。そのため、NPUは、AIの計算をめちゃくちゃ速く、しかも、少ない電力でこなすことができるようになっています。
なぜ今「AI PC」が注目されているのか?
2022年にChatGPTから始まったAIブームですが、わずか2~3年でPCの中にまで組み込まれるようになった理由は、「これからはAIが、私たちのパソコン作業に、もっと深く関わるようになるから」です。
これまで、ChatGPTのようなAIを使うときは、インターネットに接続して、クラウド上にある巨大なAIに処理を任せていました。でも、AI PCなら、パソコンに内蔵されたNPUでAIの処理ができます。これによって、次のようなメリットが生まれます。
- ネット回線が不要: オフラインでもAIの機能が使えますから、クラウド上のAIサービスのように、システムのトラブルやメンテナンスでサービスが利用できなくなることがありません。
- 処理が速くなる: PCの内部だけで処理が行えるので、サクサクとスピーディーな処理速度が得られます。
- プライバシーが守られる: 大切なデータがインターネットに送られることなく、自分のパソコンの中だけで処理が完結します。そのため、クラウド上のAIサービスの利用が禁止されている場合でも、AIによる処理が可能になります。
具体的に何ができるの?CoPilotって何?
AI PCが普及すると、パソコンでの作業は劇的に便利になります。その代表格が、マイクロソフトの「Copilot」です。Copilotとは、Windowsに組み込まれたAIアシスタントで、次のようなことができます。
- 文章の要約や作成: 膨大な会議の議事録をあっという間に要約したり、メールの返信文を考えてくれたりするので、事務処理にかかる時間を大幅に短縮できます。
- Excelのグラフや関数を作成:手間のかかるグラフ作成や集計など、やりたいことを言葉で指示するだけでAIが自動で作成してくれます。
- リアルタイム翻訳: オンライン会議中に、話している内容をリアルタイムで翻訳して字幕を表示してくれます。
- 画像の生成や編集: 「夕焼けの海岸で犬が遊んでいる絵を描いて」と指示するだけで、オリジナルの画像を生成してくれます。また、写真の中の特定のものを消したり、色を変えたりするのも簡単になります。

これまでは、こうした作業をするためには、わざわざ別のアプリを立ち上げたり、インターネットに接続したりする必要がありました。また、メールの文案や資料の作成に頭を悩ませることも日常茶飯事です。
でも、Copilotなら、こうしたブルシットジョブはAIに任せて、あなたは、もっと生産的な仕事にエネルギーを注力することができます。
まとめ:AI PCは「近い将来の当たり前」
AI PCは、まだ対応機種が限られていますが、今後の数年間で一気に普及すると言われています。スマートフォンが私たちの生活を、あっという間に変えたように、AI PCは、私たちのパソコンの使い方を、ひいては生活の在り方を、根本から変える可能性を秘めています。
「なんだか難しそうだな…」と感じるかもしれませんが、大切なのは「AIが、もっと身近で簡単にパソコン作業を助けてくれるようになるんだな」と知っておけば、だいたい大丈夫です!
もちろん、メリットばかりではありません。AI PCは、まだ各社から出始めたばかりなので、価格的には手を出しにくいかもしれません。しかし、これからの数年で標準機能になるかもしれないので、予算が許せば今からでもAI PCを選んでおくほうがいいかもしれません。
最後に2025年夏の時点で人気の高い「AI PC」をいくつか簡単に紹介しておきます。なお、最新の価格やキャンペーン情報は、必ずメーカーの公式ページでご確認ください。
マイクロソフト Surface Pro 9
HP OmniBook X Flip 14-fm
Intel® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226Vと、AI処理を高速化する最大40 TOPSのIntel® AI Boostを搭載したAI PC。また、2.8Kの有機ELタッチディスプレイを備え、クリエイティブな作業にも適しています。薄型軽量なデザインで、持ち運びにも便利です。また、AI PCとしてはリーズナブルな価格なのも人気の理由です。
価格:154,800円~(税込)
マウスコンピューター DAIV Z6-I7G60SR-A
クリエイターに人気の高性能ノートPC。第13世代のIntel Core i7プロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 4060を搭載。また、16.0型WQXGA(2560×1600)の広色域ディスプレイを備え、sRGB比100%に対応しているため、正確な色表現が求められる作業に適しています。さらに、テンキー付きのキーボードやThunderbolt 4ポート、SDカードリーダーなど、クリエイティブ作業に便利な機能が充実しています。
価格:279,800円~ (税込)
ThinkPad T14 Gen 6 AMD
ビジネス向けのAI PCとして、高いパフォーマンスと堅牢性に定評。AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)を内蔵した「AMD Ryzen™ AI Proプロセッサー」を搭載。また、主要パーツが自分で交換できる「CRU (Customer Replaceable Unit)」に対応しているので、購入後もアップグレードや修理が容易に行えます。
価格:164,890円(税込・送料無料)







