m-Book K690シリーズ 10万円台前半でトータル性能に優れたノートパソコン

m-Book-K690

マウスコンピューターの15.6インチ・ノートパソコン「m-Book Kシリーズ」が2018年5月24日にリニューアル。

6コア・12スレッドのハイパワーなインテル Core i7-8750H プロセッサーとNVIDIA GeForce MX150グラフィックスを搭載し、旧モデルよりもビデオ編集などの作業に適したモデルとなっています。

ここではリニューアルしたm-Book K690シリーズの主な特徴を、パソコンに詳しくない人にもわかるように、専門用語の解説を加えながらやさしく解説していきます。

m-Book K690シリーズの主な仕様
ディスプレイ 15.6型 フルHDノングレア(1,920×1,080)
OS Windows 10 Home 64ビット ※オプションでProも選択可能
プロセッサー インテル® Core™ i7-8750H プロセッサー
(6コア・12スレッド、2.20GHz~4.10GHz、9MBキャッシュ)
グラフィックス GeForce® MX150 (2GB)
メモリ • 8GB PC4-19200 (8GB×1)
• 16GB PC4-19200 (8GB×2/デュアルチャネル)
• 32GB PC4-19200 (16GB×2/デュアルチャネル)
ストレージ(記憶装置) • 500GB Serial ATAII 5400rpm
• 512GB M.2 SSD Serial ATAIII
• 256GB M.2 SSD Serial ATAIII+1TB Serial ATAII 5400rpm
• 512GB M.2 SSD Serial ATAIII+1TB Serial ATAII 5400rpm
• 512GB M.2 SSD WD Black PCIe NVMe対応+1TB Serial ATAII 5400rpm
光学ドライブ なし ※オプションで外付け光学ドライブが選択可能
ワイヤレス機能 IEEE 802.11 ac/a/b/g/n 最大433Mbps対応 + Bluetooth 5 モジュール ※オプションでインテル(R) Wireless-AC 9560 ( IEEE 802.11ac/a/b/g/n 最大1.73Gbps対応 ) + Bluetooth 5 モジュール

久しぶりに処理性能が大幅アップした第8世代インテルCore i7プロセッサー搭載

リニューアルされたm-Book K690シリーズで最も大きなセールスポイントなのが、第8世代となるインテルCore i7-8750Hプロセッサーです。

旧モデルのm-Book K685シリーズに搭載されていた第7世代のCore i7-7700HQプロセッサーに比べて、コア・スレッド・キャッシュがそれぞれ1.5倍に増えたことで、処理性能が飛躍的に向上。

プロセッサーの性能を計測するベンチマークテストでは、約40%の性能アップという結果が出ています。※マウスコンピューターによる計測結果

新旧プロセッサーの主な比較
  第7世代 Core i7-7700HQ 第8世代 Core i7-8750H
コア・スレッド数 4コア・8スレッド 6コア・12スレッド
動作周波数 2.80 – 3.80GHz 2.20 – 4.10GHz
キャッシュ容量 6MB 9MB
プロセスルール 14nm(ナノメートル) 14nm
TDP 45W 45W
内蔵グラフィックス機能 インテル® HD グラフィックス 630 (350 – 1100MHz) インテル® HD グラフィックス 630 (350 – 1100MHz)

コアというのはプロセッサーの中で実際に処理を実行する部分のことで、例えるなら工場のベルトコンベアのようなものです。

さらに1基あたりのコアは同時に2系統(スレッド)の仕事をこなすことができるので、第8世代Core i7-8750Hプロセッサーは合計で12スレッドもの仕事を一度に処理することができるようになりました。この仕組みをインテルでは「ハイパースレッディング機能」と呼んでいます。

画像:マウスコンピューター

コアやスレッド数が多いと何がいいかというと、一度にまとめて大量のデータを処理しなくてはならない作業に強いことが大きなメリットです。

例えばビデオには色や音といった複雑で膨大なデータが含まれています。こうしたデータは細かく分割して各コアに振り分けることで、読み込みから編集、書き出しまでの一連の作業が、スピーディーに行えます。

またWindowsをはじめ、近年はMicrosoft Officeやビデオ編集ソフトなど各種のアプリケーションもマルチコア・マルチスレッドに最適化されているので、コアやスレッドの数が増えたということは、パソコンで行う作業全般が速くなったことにもなります。

複数のコアで動けるようになったターボブースト機能

その一方で、パソコンで行う作業には少ないコアで集中的に処理するほうが速く終わるものもあります。そんなときに有効なのが「インテル ターボブースト機能」です。

画像:マウスコンピューター

ターボブースト機能は、プロセッサーがこのデータは少ないコアで処理するほうが早いと判断したら、余分なコアを止め、その余力を1つのコアにまわして一気に処理します。

新しいCore i7-8750Hプロセッサーでは、ターボブースト機能にも大きな改良が加えられました。

旧モデルのCore i7-7700HQプロセッサーでは最大出力の3.80GHzまでブーストアップしたときに動けるコアは1つだけでした。つまり、4コア・プロセッサーでもターボブーストが効いているときは、一時的に1コア・プロセッサーになってしまいます。

新しいCore i7-8750Hプロセッサーも最大出力の4.10GHzで動けるのは1コアだけですが、2~6コア動作時でも3.9GHzまでブーストアップしながら動けるようになっています。

このように、第8世代Core i7-8750Hプロセッサーはハイパースレッディング機能とターボブースト機能がそれぞれ改良され、処理性能が全般的に強化されています。

ビデオ編集もスムーズなNVIDIA GeForce MX150グラフィックス

m-Book K690シリーズ2つめのセールスポイントは、全グレードにNVIDIA社の「GeForce MX150」というグラフィックス機能を標準搭載していることです。

画面への表示を担うグラフィックス機能はプロセッサーにも備わっているので、ふだんWebページや動画サイトを見るときなどは、これで十分です。

しかしビデオ編集のように内蔵のグラフィックス機能ではちょっと厳しいようなときはGeForce MX150に切り替わり、編集作業をスムーズにこなせる表示性能を発揮してくれます。

読み書きスピードが超速なM.2 SSD搭載

プロセッサーやメモリの処理スピードがどんどん速くなるのに比べて、長いあいだ足を引っ張っていたのがハードディスクドライブ(HDD)。パソコンのトータル性能がイマイチ伸び悩んでいた元凶ですが、この数年の間にHDDより読み書きスピードが速いSSD(Solid State Drive)が普及して、状況はかなり改善されました。

SSDとは簡単に言うとメモリーカードのようなもので、HDDより読み書きスピードが速く、機械的に動作する部品もないので衝撃にも強く、ノートパソコンの記憶装置としては理想的なパーツです。

そして近頃ではさらに読み書きスピードが速くなったM.2 SSD(エム・ドット・ツー エスエスディー)が登場しており、m-Book K690シリーズでも最下位グレード以外には全て標準搭載されています。※最下位グレードでもオプションでM.2 SSDに変更できます。

接続方式によって異なる読み書きスピード

M.2 SSDとパソコンの基盤を接続する方式にはいくつかあり、1つは従来のHDDやSSDと同じSerial ATA(シリアル エーティーエー)という方式。もう1つは、より高速なPCI Express(ピーシーアイ エクスプレス)に接続する方法です。

m-Book K690シリーズは最上位グレードだけがPCI Express接続となっていますが、その他のグレードでもオプションメニューからPCI Express接続を選択することができます。

このあたりは予算に応じて調整してください。とにかく一番高いの持ってこい! というお金持ちは迷わずPCI Express接続の最上位グレードをチョイスですが、Serial ATA接続でも十分速いです。

M.2 SSDとHDDのハイブリッド構成も選択可能 ただし!

M.2 SSDは読み書きスピードが超速いのがメリットですが、データを保存できる容量が小さいというデメリットもあります。そのためm-Book K690シリーズでは、M.2 SSDとHDDを両方搭載したハイブリッド構成も選択できます。

ただ、どうしてもデータをパソコン内部に保存したい理由がある場合を除いて、ハイブリッド構成はお勧めしません。なぜかというと、ノートパソコン用のHDDが遅すぎるので、せっかくのM.2 SSDがスポイルされてしまうためです。

きっと、このm-Book K690シリーズはデスクトップパソコンとして使う方がほとんどだと思います。それならデータは外付けHDDやNASと呼ばれるネットワーク対応のHDDを使うほうがタップリ保存できて、しかも高速に読み書きすることができます。

余談ですが、私が使っているのは下の画像にある「Synology DiskStation DS218j」の一つ前の「DS216j」ですが、家じゅうのパソコンのデータを一カ所に集中して保存できるので重宝してます。もちろんWi-Fiルーターにつないでノートパソコンからもアクセスできます。

光学ドライブないの? ハイパワーならではの、あえての通気口

いつのまにか光学ドライブって使うこと少なくなりましたね。最近はデスクトップパソコンですらオプションになっていたりして、なんだか昔のフロッピーディスクが消えゆくさまを見ているようです。

といっても、編集したビデオをブルーレイディスクに書き込んだり、レンタルDVDを見るときにはまだ必要なこともあります。

なのに、m-Book K690シリーズには光学ドライブがありません!

本体の右側を見ると、ふつうは光学ドライブがあるはずのところが、ごっそり通気口になっています。オプションでも外付けの光学ドライブしか用意されていません。つまり、ここはあくまで通気口として開けているということですね。

m-Book K690 右側面

画像:マウスコンピューター

これが何を意味するかというと、ハイパワーなプロセッサーはそこそこ発熱量も多いので、どんどん熱を逃がすために、利用頻度の低い光学ドライブはとっぱらって通気口にしたということでしょう。こんなところにもm-Book K690シリーズの高いポテンシャルが表れていますね。

これからの主流になるUSB3.1ポート

ついでに左側も見てみましょう。

m-Book K690 左側面

画像:マウスコンピューター

電源端子の隣りにはLANがあるので、Wi-Fi環境がない場所でも有線でインターネットに接続することができます。VGA端子は映像をアナログで出力するもので、アナログ入力しかない古いディスプレイやプロジェクターも使えます。HDMI端子は映像や音声をデジタル出力するポートです。

で、USBなんですが、画像ではUSB3.0Type-C、Type-Aが一基ずつとなっていますが、m-Book K690シリーズの使用詳細では3.1となっているので、画像は記載ミスでしょう。

USB 3.1は転送速度が3.0より2倍も速くなっていたり、スマートフォンなどパソコンに接続した機器への給電能力が100Wまでと約22倍にも増えています。

  USB 2.0 USB 3.0 USB 3.1
最大転送速度 480MB/秒 5GB/秒 10GB/秒
給電能力 2.5W 4.5W 100W

また、新しいポート形状となるType-Cですが、上下の区別がないリバーシブルとなっているので、従来のUSBのようにどっちが上か下かで迷うことなく差し込むことができます。

これからはスマートフォンやタブレット、プリンターなど、様々な機器が対応してくるType-Cポートが備わっているのは小さくないメリットですね。

最大1.73Gbpsの高速なWi-Fiが選択可能

m-Book K690シリーズ主な特徴の最後は、オプションで用意されている「インテル(R) Wireless-AC 9560」というWi-Fi機能です。

標準のWi-Fi機能は通信スピードが最大で毎秒433Mb(メガビット)ですが、オプションの「インテル(R) Wireless-AC 9560」は最大で毎秒1.73Gb(ギガビット)に対応しています。

そのためにはWi-Fiルーターもこのスピードに対応している必要がありますが、これからはWi-Fiもどんどん速くなっていくでしょうから、3,800円をケチってあとから後悔するより、ここは迷わずポチっと選択しておきましょう。

m-Book K690シリーズの特徴まとめ

  • 底上げされたトータル性能で全般的に処理スピードがアップ
  • 同等スペックの他社製品よりリーズナブルな価格

m-Book K690シリーズはノートパソコンといっても、持ち運ぶことはほとんどなく、実質的にデスクトップパソコンとして使いたいユーザー向けの製品です。

処理性能は安物のデスクトップパソコンなど足元にも及ばないほど高性能。これだけのスペックを備えて10万円台の前半で買えるコストパフォーマンスが一番のセールスポイントかもしれません。

おそらく数年ぶりにパソコンを買い替える方は、「これが今どきのノートパソコンか!」と驚かれるでしょう。

また、パソコンは最低でも3年以上は使い続ける方にとっても、m-Book K690シリーズは次の買い替えまでのあいだ大きな不満を感じさせずに働き続けてくれます。

ビデオ編集や3Dモデリングなどにガンガン使い倒したいクリエイティブなパソコンユーザーに、m-Book K690シリーズを強くお勧めします。

※ページに記載したスペックや価格などは記事作成時点のものです。キャンペーンによって異なることもあるので、最新の情報はマウスコンピューターのWebサイトでご確認ください。