後悔しないネットブックPCの選び方 3つの必須チェックポイント

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現在「ネットブックPC」というジャンルの製品は、ごく一部のモデルしかありません。もし最近流行の「Ultrabook」(ウルトラブック)についての情報をお探しなら、当サイトの「Ultrabook(ウルトラブック)とは? これを読めば一目瞭然! かも?」をご覧ください。

ネットブックPCを選ぶときに、最低これだけはというチェックポイントは以下の3つです。
・画面の大きさ
・バッテリーの持続時間
・動画の再生能力
このページでは上記3つの基本的なチェックポイントについてと、CPUやチップセットなどちょっと専門的な周辺知識についてお話します。

ディスプレイのサイズ

ネットブックPCの画面サイズは8.9インチまたは10.1~10.2インチに分かれ、8.9インチ型が3万円台、10インチ型が4~5万円台という価格帯になっています。

どちらを選ぶかはモバイルに使うかどうかがポイントです。わずか1インチの差ですが実際に比べてみると10型のほうが一回り大きいので、モバイルユーザーには8.9インチを好む人も多いようです。

ただ売り上げの集計データでは10インチ型が上位を占めています。多少大きくても画面の見やすさを重視する人が多いためでしょう。

8.9インチ型と10インチ型では入力のしやすさにも差があります。8.9インチだと指がピッタリくっついた窮屈な感じになりますが、10インチだと指のあいだに少し余裕があります。ブログを更新したりワープロや表計算ソフトなどで文字入力が多いなら、10インチ型のほうがいいでしょう。

そのときにチェックするのはキーピッチです。キーの間隔が18~19mmくらいだと、普通のノートPCに近い感じで入力できます。

ただキーピッチについては表示されていない機種も多いので、店頭で実際に各社のネットブックPCを触ってみるといいでしょう。キーピッチのほかにも押したときのストロークも各社で感覚が違います。

キーボードの使いやすさでは東芝のdynabook UXがとてもよくできています。かな・ローマ字入力を切り替える「半角/全角」キーが通常とは違う位置に移動されていたりしますが、キーボード全体を見ると、使用頻度の高い文字キーの打ちやすさを優先させた設計になっています。
また東芝のdynabookと言えばモバイルPCとして古くからネーミング・バリューがあるためか、全国の売上ランキングでも独走状態となっているほどの人気ぶりです。
この特集ページを作るために家電量販店でネットブックPCをチェックしていたときですが、女性二人組みのお客さんがダイナブックと言いながら売り場にきて店員さんと話していました。様子を伺っていると他のメーカーや機種には目もくれずにdynabookを指名買いされたようです。
私もその前にじっくりとdynabookをチェックしましたが、やはりモバイルのノウハウが豊富な国内メーカーが作っただけに、キーボードの打ちやすさなどを含めてよくできていると思います。CPUにも新しいAtom N280を搭載しているので、処理性能も若干向上しています。

モバイルユーザーはバッテリーの持続時間をチェック

ネットブックPCを普段から持ち歩くなら、バッテリーの稼働時間が一番大切なチェックポイントです。

バッテリーの持ち時間はカタログなどにも表示されていますが、これは特定の条件で測定されているので、額面どおり実際に使える時間を表してはいません。

メーカーや製品によって誤差はまちまちですが、だいたいカタログ値の7割くらいが実際に稼動できる時間です。中には表示されている半分の時間しか持たないものもあります。

現在販売されている8.9インチ型のネットブックPCではASUSTeK社のEee PC 901シリーズが好評です。カタログデータの約8時間に対して、標準バッテリーで5~6時間ほどですから、これくらい使えれば一日中バッテリーの心配なしに使えます。

ASUSTeK社は元々(今でもですが)PCのパーツメーカーで「Super Hybrid Engine」という独自の省電力設計が長時間を可能にしているため、モバイルユーザーにはEee PCの愛用者が多いようです。

参考記事:ASUSが説明する「Super Hybrid Engine」

また記憶装置にHDD(ハードディスク・ドライブ)ではなく、SSD(フラッシュメモリ)を使用しているので、耐衝撃性も高いのがモバイルに適しています。

屋内ユーザーは動画の再生能力をチェック

屋内で使うなら電源の心配はないので、10インチ型でビデオの再生能力が高いものがいいでしょう。YouTubeの標準画質くらいならほとんどのネットブックPCで視聴できますが、高画質モードになると途端に厳しくなるものもあります。

最近では動画の再生に強い機種も出ています。ASUS N10JCはネットブックPCには珍しくNVIDIA GeForce 9300M GSというビデオカードを標準で搭載しているので、ハイビジョン動画から軽めのオンラインゲームまで対応できるグラフィック性能を持っています。
HDMI端子でデジタルテレビに接続すればハイビジョン動画を大画面で観ることもできるので、屋内メインで使用するネットブックPCとしては再生能力はトップレベルでしょう。それでいて価格がそこそこなのもヒットの理由です。
コラム
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