絶滅危惧種のネットブックに注目するユーザー

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かつて、ネットブックと呼ばれるノートPCが流行したことを覚えている方も多いと思います。ネットブックは低価格でヒットしましたが、処理性能の低さや、一般的なノートPCが安くなったこともあり、波が引くように姿を消していきました。

ところが今また、ネットブックが(ごく一部のユーザーから)注目を集めています。
そこで今回は、今どきのネットブック事情と、今でも購入できるネットブック製品を紹介しています。

ネットブックとは? 簡単におさらい

ネットブックと呼ばれるノートPCが流行したのは、今から4~5年ほど前でした。当時、このサイトの中でも、いくつかネットブックに関する記事をアップしています。

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ネットブックとは簡単に言うと、インターネットの利用を主な目的としたモバイルPCです。元々は発展途上国向けに安価なノートPCを提供しようというコンセプトで開発されたものですが、インターネットの利用に手頃な大きさと価格だったので、先進国でもヒットしました。

当時のネットブックは、画面サイズが8~10インチ、CPUはインテルのAtomプロセッサーなど処理性能より消費電力を重視したもの、OSはWindows XPやCEなどを搭載したものなどが多くありました。また一般的なノートPCが10万円ほどだったのに対して、ネットブックは5万円パソコンと呼ばれていたり、指定のインターネット契約を条件に0円や100円で本体を販売する販売店もありました。

但しネットブックの処理性能はあまり高くなかったので、オールマイティーに使えるノートPCだと思って購入した初心者ユーザーから不評だったり、フツウのノートPCの価格が安くなったこともあって、ネットブックは次第に市場から姿を消していきました。その後は「CULV」と呼ばれる、もう少し画面サイズが大きくて処理性能も向上したノートPCが出現し、現在は「Ultrabook」と呼ばれる軽量薄型・高性能なノートPCが主流となっています。

スマホやタブレット時代で蘇る?ネットブック

すでに過去のモノになったネットブックですが、最近になってまた一部のユーザーに選ばれることが多いようです。

その理由は、スマホやタブレットにはない、文字入力のしやすさ。

スマートフォンやタブレットPCは手軽にインターネットが利用できるのが魅力ですが、ある程度の文字数を入力するとなると、途端に不便なものになります。そこで持ち運びやすくてキーボードもあるネットブックが、文字入力の多いユーザーに再評価されています。

現在まだ新品で販売されているネットブックは多くありませんが、当時のものとは違いプロセッサーは動画の視聴もできるほど性能が向上していたり、豊富な無料アプリが利用できるOSの採用など、使い勝手が向上しています。

なにより今でも買えるネットブックは在庫処分的なものも多いため、2万円前後で購入できる製品もあるなど、コストパフォーマンスは以前よりも高くなっています。

さすがにもう一度ネットブック人気が再燃とまではならないでしょうが、テキスト入力を重視するモバイルユーザーには、まだネットブックの存在価値は大きいかもしれません。

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HP Pavilion TouchSmart 10-e000

グラフィックス専門メーカーでもあるAMD社のプロセッサーを内蔵しているので、非常に優れた表示性能が特徴。3万円そこそこの価格でタッチパネル搭載なので、Windows 8.1の操作性をフルに活用できます。
販売価格:33,200円(税抜)~

HP Pavilion TouchSmart 10-e000 製品詳細
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スマートフォンやタブレットPCにシェアを奪われているノートPC市場ですが、低価格でコンパクトなモバイルPCに対するニーズは、まだまだありそうです。型遅れのOSやプロセッサーで価格を抑えれば、けっこう売れると思うんですけどね。

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