インテルCPUの種類 【2011年冬 ノートPC編】

2011年も、いよいよ年末商戦に突入!
ということで、この時期は久しぶりにパソコンを購入する方も多いと思います。

CPUは種類が多すぎてわからない?

でも毎度のように悩まされるのが、CPU(プロセッサー)の種類じゃないでしょうか。

今どんなCPUがあって、どれを選べばいいんだ?

そんな悩みを解決するために、2011年12月時点、インテルのノートパソコン用CPUの種類と特徴を紹介します。

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ハイパー・スレッディングとは
インテル ターボ・ブーストとは
CPUを検証せよ!「第2世代 Core i プロセッサ」 其の一
CPUを検証せよ!「第2世代 Core i プロセッサ」 其の二
CPUを検証せよ!「第2世代 Core i プロセッサ」 其の三
CPUを検証せよ!「第2世代 Core i プロセッサ」 其の四

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第2世代 Core ファミリーはグラフィックス性能が大きく向上

まず最初にインテルのノートパソコン用CPUを高性能なものから一覧表示すると、以下のような順番になります。

第2世代 インテル Core i7 プロセッサー
第2世代 インテル Core i5 プロセッサー
第2世代 インテル Core i3 プロセッサー
インテル Pentium プロセッサー
インテル Celeron プロセッサー
インテル Atom プロセッサー

2011年版のインテルCPUはAtom プロセッサーを除いて、開発コード「Sandy Bridge」と呼ばれる第2世代 Core プロセッサー・ファミリーとなります。

基本的な設計は共通ですが、コアの数やクロック数、キャッシュ容量、その他の付加機能の有無などで差別化されています。

そして第2世代 Core ファミリー最大の特徴は、内蔵グラフィックス機能が大きく向上したこと。

映像の描画や表示を受け持つグラフィックス機能(GPU)がCPUとひとつに統合されたことで、GPUでもターボ・ブーストが使えるようになりました。ゲームやビデオ編集など高いグラフィックス性能が必要なとき、自動的にGPUのクロック数が上昇します。

さらにグラフィックスの付加機能として、高画質な動画を美しくスムーズに表示する「インテル クリアー・ビデオ HD テクノロジー」や、動画を他の形式に変更するエンコードが高速にできる「インテル クイック・シンク・ビデオ」などが加えられています。※詳しくは、インテル ビルトイン・ビジュアルのページをご覧ください。

ノートパソコンをDVDやブルーレイ・プレイヤーとして使うことも多くなったので、映像に関する機能や性能が向上したメリットは大きいですね。

さて、ここからはインテルの第2世代 Core プロセッサー・ファミリーを、ブランドごとに紹介していきます。詳細なスペックや内容を知りたい方は、インテルのホームページをご覧ください。

第2世代 インテル Core i7 プロセッサー

【特徴】予算さえあれば、Core i7買っとけば間違いなし!
ゲームやビデオ編集などにも最適なボスキャラ的最強CPU。

現在インテルのパソコン用CPUとして最上位に位置するのが、第2世代 Core i7 プロセッサー・シリーズ。さらにノートパソコン用のCore i7 プロセッサーは、3グレードに分かれます。

インテル Core i7 Extreme Edition

ノートパソコン用の第2世代 Core i7 プロセッサーで頂点に君臨するのが、Core i7 Extreme Edition(エクストリーム エディション)。

ターボ・ブースト時にCPUのクロック数がどこまで上がるかを、ユーザーが自分で設定することができます。

見分け方は「Core i7-2960XM」のように、末尾が「XM」で終わるもの。但しエクストリーム エディションは高価でマニアックな位置づけなので、量販店の店頭などで見かけることは少ないかもしれません。

Core i7 Extreme Editionを搭載する「NEXTGEAR-NOTE i950シリーズ」icon NEXTGEAR-NOTE i950GA5-SPicon 229,950円
インテル Core i7-2960XM プロセッサー エクストリーム・エディション搭載の17.3型ノートパソコン。標準で16GBのメインメモリやNVIDIA GeForce GTX580Mグラフィックスカードを搭載するなど、3Dゲームをプレイするために必要なハイスペックを満載。


インテル第2世代 Core i7 プロセッサー

ノートパソコン用の第2世代 Core i7 プロセッサーとしてレギュラーモデルとなるのは、末尾にQM、またはMが付くシリーズです。

QMはクアッドコアでモバイル用、つまり4コアでノートパソコン用という意味。Mのみはデュアルコア(2コア)となります。

ハイパー・スレッディング機能を搭載しているので、1コアあたり2スレッドの命令を同時に処理でき、高速な処理速度とスムーズな動作が可能です。

またターボ・ブースト機能によって、もっとパワーが必要なときはCPUやGPU(グラフィックス)のクロック数が自動的にブーストアップします。

第2世代 Core i7 プロセッサーは、やっぱり4コアモデルのQMシリーズが売れ筋。ノートパソコンでも不満を感じない高いスペックが魅力です。

LIFEBOOK NH77/EDicon 204,800円
Core i7-2670QMを搭載する富士通の17.3型ノートパソコン。地上・BS・110度CSデジタルの3波対応TVチューナーを内蔵し、大容量1TBのハードディスクにたっぷり録画可能。パワーポイントも使える「Office Home and Business 2010」も付属。

第2世代 Core i5 プロセッサー

【特徴】持て余すことも物足りないこともない、コストパフォーマンスに優れた高性能プロセッサー。

第2世代 Core i5 プロセッサー

ノートパソコン用のCore i5 プロセッサーはデュアルコア版のCore i7とほぼ共通した構成で、ハイパー・スレッディングによる4スレッド同時処理や、ターボ・ブーストによるCPU・GPUのブーストアップが可能です。

Core i5 プロセッサーは第2世代 Core シリーズの中ではミドルクラスに位置するため、高性能な割りに価格も手頃でコストパフォーマンスに優れたモデルになっています。

量販店の店頭を見ると、第2世代 Core i5 プロセッサー搭載のノートパソコンは10万円前後で購入できるようです。またメーカーのWebサイト直販モデルならさらに安く、5万円台からでも第2世代 Core i5 プロセッサー搭載モデルが購入できます。

個人的には今ノートパソコンを買うなら、こうしたCore i5搭載の直販モデルが一番買い得感が高いと思います。

Dell Inspiron 15R 54,980円 ※2011年12月3日時点
第2世代 Core i5 プロセッサーに4GBメモリ、セキュリティソフト15ヶ月分付属。デルで一番人気のノートパソコン。また第2世代 Core i7 プロセッサーにブルーレイドライブを搭載したグレードでも6万円台半ばとコストパフォーマンスは満点。

第2世代 Core i3 プロセッサー

【特徴】手頃な価格でもHD動画の視聴やエンコードなど、グラフィックス性能が充実。

第2世代 Core i3 プロセッサー

第2世代 Core シリーズの中で最もベーシッククラスになるのが、Core i3プロセッサーです。デュアルコアですがハイパー・スレッディング機能で4スレッドの同時処理が可能なので、スムーズな動作が体感できます。

ターボ・ブースト機能は省略されていますが、CPUのクロック数が3GHz以上と最初から高く設定されているので、意外なほどの実力を持っています。

Core i3の性能はインターネットで動画を観たり、コンパクトデジカメの画像をレタッチするような日常的な使い方で大きな不満を感じることはありません。

それほど高性能なのはいらないけど、無難にそこそこの性能のノートパソコンを買っておきたいというなら、Core i3 プロセッサーはいい選択になります。

Core i3搭載のノートパソコンは店頭でも70,000円~80,000円ほどで見られるので、手が出しやすい価格帯にあるようです。

但しメーカー直販モデルになると上位のCore i5モデルとの価格差が小さく、5,000円~10,000円ほどしか違わないモデルもあります。なので直販モデルの場合は、やっぱりCore i5搭載パソコンのほうが買い得感は高いですね。

Pentium プロセッサー

【特徴】名前は違っても第2世代 Core プロセッサーと同じSandy Bridge世代となるファミリーモデル。Core i3の機能限定版的な位置づけ。

インテル Pentium プロセッサー

Pentiumという名前に「今どきPentium?」と思う方がいるかもしれませんが、かつてインテルCPUの代名詞だった「あのペンティアム」とはまったくのベツモノです。

名前こそ昔と同じPentiumですが、中身は第2世代 Core シリーズと同じSandy Bridge世代の最新設計になっています。

具体的には第2世代 Core i3 プロセッサーからハイパー・スレッディング機能や、インテル クイック・シンク・ビデオなど、グラフィックス系の付加機能を省略したものとなっています。

なので余計な機能はいらないという方にとっては、Core i3搭載パソコンより安く買えるメリットがあります。

「Core」を名乗らせてもらえなかったプロセッサーですが、それでも数年前のCore 2 Duoよりもずっと高性能なCPUです。

iconicon LuvBook F シリーズ icon 39,900円~
CeleronからCore i5 プロセッサーまで揃ったマウスコンピューターのノートパソコン。USB3.0搭載など充実した装備でもCeleronモデルで39,900円、Core i5モデルでも54,600円というコストパフォーマンスが魅力。

Celeron プロセッサー

【特徴】未だに旧モデルの人気が高い、ちょっと変わったCPU。インテルCPUの中では最下位クラスですが、その実力は侮れません。

インテル Celeron プロセッサー

基本的に2011年のインテルCPUはSandy Bridge世代と呼ばれる第2世代 Core ファミリーが中心ですが、一番下のクラスを支えるCelerom プロセッサーだけは去年モデルが今でも人気を保っています。

その理由はニューモデルよりも高いCPUのクロック数。

今年のモバイル版CeleronプロセッサーはCPUクロックを1.5GHz前後と低めに設定したものが多いため、2GHzのクロック数を持つ去年モデルCeleron P4600が今でも格安パソコンとして人気をキープしています。

最下位グレードのCeleron プロセッサーでも、十分なポテンシャルを持っています。インターネット中心から軽いデジカメ画像のレタッチなど、日常的な用途なら大きな不満は感じないはずです。

とにかくパソコンにあまり予算はかけたくない、という方はCeleron プロセッサーを搭載するノートパソコンを選ぶといいでしょう。

デル Vostro 1540 40,980円
Celeron P4600を搭載する15.6型ノートパソコン。一応ビジネス向けモデルですが、個人事業主ということであれば購入できます。ビジネスモデル専用のサポートが受けられるのもメリット。

インテル Atom N プロセッサー

【特徴】あの頃とは違う?ハイパー・スレッディング機能の搭載やグラフィックス性能の向上など、着実に進化したネットブック用CPU。

インテル Atom N プロセッサー

インテルのAtom プロセッサーはネットブックと呼ばれる10インチクラスのノートパソコンの他に、家電やモバイル機器など省電力が求められる製品でも多く使われています。

そのためAtom プロセッサーには数種類ありますが、ネットブックPCに多く使われているのは、Atom N シリーズです。

以前のネットブックブームの頃は性能に対する不満が多く聞かれましたが、現在のAtom N プロセッサーはハイパー・スレッディング機能を搭載するなど、処理性能がかなり改善されました。

特にグラフィックス性能は以前に比べるとかなり良くなっています。さすがにフルHD映像は厳しいですが、720p程度のインターネット動画ならスムーズに視聴できることが多いようです。

ネットブックPCに求めるものが長時間のバッテリー駆動なら、省電力設計のAtom N200番台がいいでしょう。スムーズな動画の視聴などを重視するならデュアルコアのAtom N500番台がお勧めです。

iconicon LuvBook M 140B icon 35,700円
マウスコンピューターのインテル Atom N570プロセッサーを搭載するネットブックPC。1kgの軽量コンパクトでも従来のネットブックより広い1280×720の解像度と、映り込みを軽減する非光沢パネルのワイド画面を搭載。バッテリーの持ち時間は短めですが、キーボードの使いやすさなど評判の高いモデルです。

この年末は、第2世代 Core i5 プロセッサーが狙い目!

駆け足で見てきたインテルのノートPC用プロセッサーですが、本文中にも書いたように性能と価格のバランスに優れコストパフォーマンスが高いのは、第2世代 Core i5 プロセッサーですね。

Core i7は高性能ぶりが魅力ですが、それだけの性能が必要になる用途は限られてきます。次にパソコンを買い換えるまでの数年は不満を感じず、さらに手頃な価格のノートパソコンとなると、今の時点ではCore i5搭載モデルがベターです。

特にメーカーの直販モデルであれば、正直言って量販店などで買うのがバカらしくなるほど安く買えるノートパソコンがたくさんあります。

この不景気な中、大切な予算を大事に使うためにも、いろんなパソコンメーカーのWebサイトをチェックするといいでしょう。

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