パソコン購入大作戦9 CPUを検証せよ!「Pentium M」
CPUの検証シリーズとして、Intel、AMD両社の特徴や、デュアルコアCPUを個々に見てきた。ここからはシングルコア・ プロセッサの特長について検証していく。
まずはIntelの「Pentium M」を見ていこう。
前回まではデュアルコア・プロセッサについて検証してきたが、パソコンの用途によっては、
必ずしもデュアルコアが必要とは限らないよな?
そうですね。確かにデュアルコア・プロセッサは、一度にいくつものアプリケーション・
ソフトを動かしたり、動画や画像処理をするには最適です。
でも常にそんな使い方をするわけじゃないですから、これまでどおりのシングルコア・プロセッサも、 まだまだ充分に選択する価値はありますね。
じゃあ、今回からは、シングルコア・プロセッサについての検証をしてみよう。
Intel初の高効率プロセッサ「Pentium M」
「Pentuim M」は、Intelがクロック数重視の戦略を転換して、
処理効率と省電力を重視した最初のCPUになります。
「Pentuim M」が生まれた背景には、 クロック数を上げるほど電力の消費が増える割には性能が上がらないという事情がありました。 これはバッテリーで稼動することが多いノートパソコンでは致命的な弱点になります。
CPUはクロック数を上げるほど消費電力は大幅に増加します。逆に言うと、クロック数をちょっと下げるだけで、 消費電力はグッと抑えられることになります。
そこでIntelはそれまでのクロック数重視の路線から転換して、クロックごとの処理効率を高める方針にシフトしました。
「Pentuim M」はIntelの処理効率重視という、新しい戦略の第1弾となったCPUです。
Pentium Mは、モバイル用に新設計
「Pentuim M」が登場するまでIntelのモバイル用CPUは、
デスクトップ用のCPUを流用していましたが、モバイル専用に設計されたのが「Pentuim M」です。
「Pentuim M」はクロック数よりも処理効率を高めた設計によって、「Pentium 4」 の半分ほどのクロック数でも同等の処理性能を持っています。
クロック数が下がれば消費電力も少なくて済みますが、「Pentuim M」ではさらに「SpeedStep」 という技術が採用されています。
これは電源がACアダプタかバッテリーかによって、CPUの電圧やクロック数を可変させる機能です。
例えばACアダプタを接続して画像の編集をするようなときは、CPUの性能が最大に発揮されるようにします。 反対にバッテリー駆動時にワープロや表計算など負荷が少ない処理の時には少ない電圧やクロック数に変更して、 無駄なエネルギーを使わないようにしています。
特にノートパソコンって、仕事に使うときはバッテリーで動かす機会が多いよな。
ちょっと古いノートパソコンだと、すぐにバッテリー切れになったりしてな。
デスクトップ型の代わりにノートを使うんならバッテリーの持ち時間って気にしませんが、
持ち歩くときは一番気になりますよね。
「Pentium M」の後継として「Core Duo」やそのシングルコア版の「Core Solo」がデビューしていますが、 価格的に1ランク下のノートパソコンでは 「Pentium M」搭載モデルの人気も根強いようです。
実際のパフォーマンスは「Pentium M」も充分イケテますからね。
じゃあ次の検証はエントリーモデルなどに搭載される、廉価版のCPUについて調べてみよう。
