パソコン購入大作戦9 CPUを検証せよ!「Core 2 Duo」
「Core 2 Duo」は、2006年7月に発表されたばかりのIntel製デュアルコア・プロセッサだ。名前が「Core Duo」と紛らわしいが、どこが変わったのだろう?
デュアルコアの検証シリーズ最後は、「Core 2 Duo」の特長について見ていく。
「Core 2 Duo」 5つの新機能
名前からすると「Core Duo」よりも上ってことはわかるが、「Core 2 Duo」は「Core Duo」と、どう違うんだ?
「Core 2 Duo」では5つの新機能が搭載されたのが、一番大きな特徴です。
Core 2 Duo 5つの新機能
- 2次キャッシュを2つのコアで共有
- 最大4つの命令を同時に実行
- 命令の実行順序を最適化
- 使用されていない区画には電力を供給しない
- マルチメディアアの高速化
じゃあさっそく説明してくれ。
2次キャッシュを2つのコアで共有
一番大きな変更点は、2次キャッシュが共有になったことです。
前に「CPUを検証せよ!その5」で図解しましたが、メモリから読み込んだデータを保存しておく2次キャッシュが、今までのCPUでは2つのコアごとに独立していました。
「Core 2 Duo」では、1つの2次キャッシュを2つのコアが共有することで、素早くデータの整合性を取ることができます。
また、それぞれのコアが必要としている容量に合わせて2次キャッシュを割り当てるようになっています。
最大4つの命令を同時に実行
今までCPUが一度に処理できる命令が3つから4つに増えています。また2つの命令を1つにまとめることもでき、その場合は同時に処理できる命令が5つになります。
命令の実行順序を最適化
1つのプログラムは細かなスレッドという単位に分けてメモリからCPUに読み込まれて処理されます。この時CPUが処理する前にあらかじめスレッドを読み込んでおく、先読み機能が強化されています。
さらに予測機能によって、次に使いそうなスレッドを判断して効率のいい先読みができるようになりました。
使用されていない区画には電力を供給しない
コアの内部を細かく分割して管理することで、処理に使われていない部分にまで無駄な電力を与えないようにして、消費電力を下げています。
マルチメディアアの高速化
以前は64ビットのデータを2回のクロックで処理していましたが、今度は1クロックで128ビットの処理ができるようになっています。
一度にたくさんの命令を処理できるので、画像処理やビデオ編集、3Dゲームなどが高速に実行できます。
ノート・モバイル用に搭載される「Core 2 Duo」ではさらに、
- 片方のコアを停止(スリープ)させる
- CPUの負荷に合わせてチップセットの消費電力を調節
- CPUが休んでいるとき、キャッシュのデータをメモリに移す
という機能もあり、バッテリーの稼働時間を延ばすための技術が満載されています。
「Core Duo」と「Core 2 Duo」 どっちにする?
「Core 2 Duo」がいいのはわかったが、「Core Duo」と、どちらを選べばいいのか、余計に紛らわしいんじゃないか?
どっちにするかはパソコンの使用環境や用途で決めたほうがいいですね。
OSをWindows XPのまま使い続けて、3Dゲームもしないなら「Core Duo」で充分じゃないでしょうか。
動画を観たりビデオや画像の編集を時々するくらいなら、「Core Duo」でも不満を感じることはないと思います。
Windows Vista搭載のパソコンを買うときや、3Dゲームをバリバリ楽しみたいという人は「Core 2 Duo」を選んでおいたほうがいいと思います。
Vistaや3Dゲームはパソコンの処理性能が高いほど快適に使えますから、あとあとまで高性能を維持し続けたいなら「Core 2 Duo」ですね。
予算に余裕があれば「Core 2 Duo」だろうな。
