情報発信のすすめ
ブロードバンド・ゼロ地域の解消
ADSLや光回線、ケーブル回線などの、ブロードバンドと呼ばれる高速なインターネット回線は年々利用者が急増しています。
でも地方ではいまだにダイヤルアップやISDNという、低速な回線しか利用できない「ブロードバンド・ゼロ市町村」 と言われる地域も存在します。
私が暮らすこの北海道は、人口の割りに面積が広いこともあって、地方ではブロードバンドが使えないところが、まだまだあります。
総務省では、2010年までに、全国すべての地域でブロードバンドが使えるように計画しています。
この計画で目を惹くのが、上り方向の速度で、30メガbps以上のブロードバンドを、90% 以上の世帯で利用できるように目指していることです。
「上り速度」とはパソコンからインターネット方向への通信速度です。ADSLでは上りと下りの通信速度が異なります。
ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略で、Asymmetricは、 非対称の意味、つまり上りと下りの速度が違うことを意味しています。
NTTのフレッツADSLモア(12メガタイプ)を例にとると、上り方向は最大1Mbps、 下り方向が最大12Mbpsとなっています。
インターネットを利用するだけなら、上り方向の通信はブラウザからWebページの要求を出したりメールを送信する程度ですから、 それほどの速度はあまり必要ではありませんでした。
これがもし報告にあるように、30メガbps級の上り速度が実現すると、自宅のパソコンをサーバーとして、 個人でも直接ホームページを公開することができるようになります。
現在でも自宅サーバーからホームページを公開している人はたくさんいますが、この場合、自分から見た上り速度は、 ホームページにアクセスする人にとっては下り速度ということになります。
画像をたくさん貼り付けたページなどを配信するには、現在の上り速度では厳しい場合もあります。
また自宅サーバーを立ち上げるとなれば、サーバーのセキュリティ対策も必要になり、誰にでもできるという範疇の知識ではなくなります。
但しこれは現時点での話で、自宅サーバーを公開する人が増えれば、今よりも簡単にセキュリティ対策ができるようになるかもしれません。
個人による情報発信
総務省が上りの回線速度も向上させるとしたのは、インターネットを利用した「情報の発信」を促す意味があります。
インターネットは情報を得る手段から、自ら情報を発信するためのものへと変わっていきます。
但し、自宅サーバーを用意しなければホームページを公開できないわけじゃありません。
プロバイダと契約したとき、 ホームページを公開できるスペースとして数メガバイト~数10メガバイトのスペースを提供されていると思います。 このスペースを利用されているでしょうか?
ホームページを作ることには興味はあるが、どんな内容のページを作ったらいいのか判らないという方もいるでしょう。
例えばビジネスマンの方なら、同業や異業種の人たちと交流するページや、 自分の仕事について研究してきた結果を発信するページを作ってはどうでしょう?
全国や世界中の人たちと、お互いに情報交換ができる場が生まれることになります。
主婦の方なら節約術や家事を効率よく片付ける方法、育児についての情報などを発信することができます。
先日見たテレビ番組で、お弁当のレシピと画像を毎日ホームページで公開している主婦の方が取材されていました。
お弁当のメニューは主婦の方なら共通の悩みでもあるので、このホームページはたくさんのアクセスがあるそうです。
ご年配の方であれば、幼い頃は戦中や戦後だったでしょうから、その当時がどんな社会情勢だったかを、 ご自分の体験を元に書いてみてはいかがでしょう?
この国がどんなふうに変わり、自分の生活も変わっていったかを書きつづることは、自分史を作ることにもなります。
わざわざ高い金額を払って本を印刷することなく、たくさんの人に見てもらうことができます。
こうした生身の体験は、教科書で昔あったことの記録として教わることとは違い、 リアルな歴史としてあとの世代にも興味を持って読んでもらうことができます。
発信できるほどの情報なんて持っていないと思っている方は、自分の体験や興味を棚卸ししてみると、 必ずいくつかは語ることができるテーマを見つけることができるんじゃないでしょうか?
あなたが興味のあることや、楽しいこと、辛いことは、他の誰かも同じように思っています。あなたはそういう人たちと、 あなたのサイトを通じて交流をすることができるようになります。
